尾針得介 の OQM-13

夏・伊那谷の極楽ドライブ95km

開催期間:6月7日から9月15日。 解答提出〆切:9月22日必着。

有料です(1チーム、2000円)


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コース全体図

 今回はOQM2003シリーズ第2戦として大いに盛り上げるべくレイアウトしたのだが、距離が大幅に伸びそうで、しかも、ダートだったので変更して国道を走ってゴールという今までにないパターンとなってしまった。しかし、コースもクイズもレベル以上のものができたと思っています。でも、イジワルなとかコリすぎているなどということはないつもりです。ユーモアとウイットに富んだものをいつも心掛けています。今回のアシストはPDccの矢木雅人くんで車は三菱eKスポーツRSの新車。といっても一月半で5千kmも走っている車です。マイカー族の一年分だ。それは車がいいのか、オーナーがすごいのかどちらかでしょう。コドライバーとしての印象は静かで加速、登坂もストレスを感じなかった。軽自動車も随分進化したものだと、改めて感じた。そして、中央道でなんとスカイラインGTRを軽く抜いてしまったのです。もちろん渋滞などしていませんでした。そのドライバーはかなり真剣な顔をしてステアリングを握っていました。なぜ、軽自動車がGTRを抜き去ることができたのでしょう。番外のクイズにしておきましょう。正解があったら賞品を差し上げましょう。複数の場合は抽選で一名です。

 スタートは飯田ICの近くのJAみなみ信州の伊賀良店(スーパー)にする。朝から営業しているので、何か利用すれば広い駐車場が利用できます。スタートラインは駐車せず停車だけにして下さい。今回は少々異例ですがODまでに計測中断が入りますがお許し下さい。貧乏神神社は正式の神社ではないが、H14年11月12日の朝日新聞に「日本の珍名所」と認知されたそうです。御神木をビン棒で3回叩いて、3回蹴飛ばして豆を撒くというユニークなお参りの仕方が面白い。貧乏神を追っ払ってから極楽目指して再スタートする。

 川路駅周辺は区画整理で何にもない。しゃれた駅舎が建っているが利用者はあるのかと余分な心配をする。駅前にあるとても立派な石碑群が良く目立つ。隣がかつては有名観光地で観光客の多かった天竜峡。姑射橋からのその眺めの素晴らしさは昔と変わらないが、観光客の姿が全くない。ホテルも営業しているのは一軒だけであった。そういえば廃業したホテルには駐車スペースがなかった。県道237は改良されていて走りやすいが、県道83に入ると昔のままでコーナーが多くなり楽しくドライブできる。唐笠駅へ行くつもりで唐笠への道標で曲がってしまって、恥ずかしながらミスコースしてしまった。通ったことのない道だけどいい雰囲気と思いながら、あれ、元のところへ出てしまった。まあ良くあることさ、でも、この近くの北小学校の先生が生徒の情操教育の為に自費で収集したという学校美術館には寄ってみたかったが、レイアウトが難しく寄ることができなかった。唐笠駅は以前よりきれいになっていたが、駅への進入路にある大きな自転車置き場に一台もなかった。昔は日曜日でもかなりおいてあったのだが…、交通手段での自転車の役割が終わったのかもしれない。               

 道の駅信濃路下條はお城を模したユニークな施設で、今回のメインのひとつとも思っていたのだが、人気があるのかすごい賑わい。昼時をすぎていたので駐車できたが、それでもやっと。ここで手打ちそばの講習を受けるシーンを撮るつもりであったが、やめにした。商魂逞しい面ばかり目について、楽しさが余り感じられなかった。地元出身の峰竜太夫妻も充分に活用されており地元のために大いに役立っていた。

 国指定重要文化財の大山田神社は入口が案内はないのでスルーするところだった。入口角のお宅へ挨拶すると昼間はいないので家の前へ駐車してもいいといわれたが、時間が掛かる問題なので、参加者は民家のないところに駐車していただきたい。神社は期待にたがわぬ良い雰囲気の境内で問題も沢山できたが、ここは少々難しい問題を出しておくことにしましょう。入登山神社の脇を通るがマレットゴルフ場が境内にある大きな神社で良く整備されていて、大山田神社より立派でした。そういえば長野県でマレットゴルフの全国大会が行われると、始めたら面白くなったという知人が言っていた。

 さて、いよいよ極楽峠にチャレンジ。というほどのことはないが、昔、初めてきた時は落石がごろごろしていて、心配で役場に問い合わせたら通行止めにはしませんというので、PDQMに使用したことがあった。以前の地図には極楽峠の名は載っていないが、実は大昔からあった道で、武田の軍勢もこの峠を越えていったという記録がある。ハイキングコースとなっている旧道には三十三観音が今も路傍にたたずんでいる。極楽峠パノラマパークは南アルプス、中央アルプス、そして、伊那谷の里のたたずまいの風景が素晴らしい。これだけ大きく展開している風景を望めるところは少ないと思う。極楽峠にある展望図とパノラマパークの展望図とは随分と違うのも面白い。PDQMの時に峠の下で地元のファンの方が参加者にお茶などの接待をして下さったというのを聞きました。大変嬉しくお礼を申し上げたかったのだが、連絡先がわからずそのままになってしまったのが心残りでした。

 その峠を下ったところに御所の里という施設がある。ラベンダー畑があるというので寄ってみたのだが、とても素晴らしい施設であった。入口正面に島倉千代子の写真がある。浪合村の名誉村長兼名誉大使だという。浪合村のイメージソングを歌ってもらっているそうです。彼女は私と同じ品川出身の同年代で親しみを感じる。実によいところだ。室内には沢山の世界の蝶の標本が展示されている。見事なものだ。我まち嵐山は「蝶の里らんざん」とアピールしているが、おおむらさきの標本しかないのだ。うらやましい。驚いたのは食堂のテーブルに着いたら、どうぞ召し上がって下さいと揚げたジャガイモに葱みそをかけた一皿を出しくれた。なかなか美味しい。これが無料とのこと、みていると本当に全員に出している。今どき信じられないという感じ、でも嬉しい。この食堂でかけずり回ってお客をもてなしているおばさん、いや、おねえさんが杉山順子さんでその働きぶりには感心する。ここの売り物はと尋ねたら250円の五平もちを勧めた。とても美味しく私も自信を持って皆さんに推奨します。今までではここの売り物はと尋ねるとほとんどそこの名が付いた値のいいもの勧められたが。値の安いものを勧められたのは初めてであったので感心しました。こんなに素敵な場所を道の駅にしたらもっとお客がきますよといったら、この位でいいのです。道の駅にはしたくないという。ますます気に入りました。また、訪れてみたいと思います。

 寒原トンネルの手前からR153の旧道にはいる。最近は山の中の新道ができると旧道はたいがい封鎖してしまったり、寸断されて使えなくなってしまうのだが、ここはしっかりと道が残っている。谷あいの道は国道というより林道そのものだが、所々に錆び付いた国道標識がのこっていて昔はここをトラックやバスが通っていたのだなと思い出させてくれる。

 英国人宣教師の登山家ウオルター・ウエストンは保福寺峠から眺めた飛騨山脈を日本のアルプスと名付けたというが、そのウエストンが甲州山脈(南アルプス)を見てオオ!ワンダフルといったという場所がある。しかし、そんなに素晴らしい眺めとは私には思えない。1893年5月11日に恵那山に登ったウエストンが帰路にここを通っていった。ウエストンの著作「日本アルプスの登山と探検」の中の「甲州の大きな山々が見えてくる」という文を検証してこの地でオオ!ワンダフルといったということに違いないと、いうことにして、100年後に利用したということらしい。ちなみに中津川市には平成13年に「恵那山・ウエストン公園」が設立されています。ゴールまで交通量の多い道を通ることになって、問題も作れず少々残念ではあるが、さほど距離はないので勘弁していただこう。

 ゴールは別荘地を抜けたところにある沢城湖にする。キャンプ場と乗馬クラブがメインの沢城湖山荘はとても賑わっていた。8月24日にここをお借りして全員集合をいたします。ぜひ皆さんとお会いしたいと思います。いつものことながら、これは是非と思うところはつい問題を作ってしまうので詳しく紹介できないのが残念です。その辺りをよろしくお察し下さい。


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