尾針得介 の OQM-20

春・伊豆の海と富士眺望ドライブ93km

開催期間:2005/2/26〜2005/5/29。 解答提出〆切:6月6日必着。

有料です(1チーム、2000円)


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コース全体図公式通知
CP図:ページ1ページ2ページ3ページ4
クイズ:ページ1ページ2ページ3ページ4ページ5
全員集合と2004シリーズ表彰式:4月17日(日)ゴールの天城温泉会館の食事処「あすなろ」にて。15時頃から。

 NEXT杯OQM2005シリーズの第1戦です。伊豆を走るに当たってエリアをどこにするかが問題だった。昔、PDラリーやPDQMで走ったダートの仁科峠や蛇石峠、婆裟羅峠などは当然舗装されていて、諸坪峠や大鍋越えは一般車禁止となっている。懐かしい道が次々と思い出されるが、いずれも遠すぎて100kmでは収まらない。三島から近い修善寺付近を拠点にして戸田の御浜岬をメーンにすえてレイアウトしてみた。しばらくぶりの訪れるために、使えそうな道を全てリサーチして臨んだのだが……。お供は矢木くんとスポンサーの川口さんにお願いしました。計測車は川口さんのレガシィワゴン。

 スタートは狩野川記念公園駐車場にする。大仁南、熊坂ICのどちらからも近い絶好の場所である。スタートしてすぐ目指す道に土砂崩れ通行止めの看板。いきなり張り手を食らった感じ、町役場で通れると確認したのにとぼやきながら確認することにする。対向車は来るしバスも来る、通れるのではと淡い期待を持って雰囲気の良い道をどんどん高度を稼いでいった。後少しで県道に出るというところで道が半分欠落していた。通過は出来るのだが工事が始まれば通行止めになるので残念ながらキャンセルする。虹の郷やゴルフ場のサイドを走る道にしたが、結構いい道で楽しめる。良くみるとゴルフ場の斜面が崩れたままになっていたりする。だるま山高原から眺める富士山はスケールの大きい眺めで素晴らしい。富士の写真はあらゆるパターンでみているがここから眺める雄大でおおらかな富士の写真は見たことがない。

 戸田峠で北に折れて広い道を下る。広い入口に通行止めの看板がぽつんとあるが封鎖されていないので進入する。CPをおきクイズを作り気持ちよく行くと、またも道が半分欠落している。広い道なのでさほど気にも止めないで通過した。何となく3月までには時間があるし修復されると思ったのだが、月曜日に市役所に問い合わせるとこれから国の査定を受けてから工事にかかるので何時になるのか全く判らないとのこと。そこで作り直すことにして再度情報収集に当たったが正確な情報というか担当者が現場を確認していないというのが判っただけであった。後で聞いた話であるが昨年の秋に台風は三つも伊豆に来たという。かなり被害を受けてメインの道だけは確保しているという状況らしい。埼玉には台風はこなかったので考えが及ばなかった。次の週にレンタカーで3CPまでを作り直すことにしたが、結論、駿河湾に抜ける道は全て駄目だった。抜けられても半分欠落という状況で地元に人に自己責任でどうぞといわれた。唯一通れる真城峠から古宇に下る道を走ることにする。戸田峠からすぐに霧香峠という文字が目に入った。もう一つ知らない道があるのかと思ったら。戸田峠の愛称を公募してきまった愛称とのこと。私はここで霧にあったことはないし霧が良く出ると聞いたこともない。つまらないことをするものだと思う。ごぜ展望地も昔はなかった。少なくともこのような立派なものはなかったが、眺めは誠に素晴らしい。戸田峠の下りのワインディグロードは2車線でセンターラインを越えなければ安心してコーナーリングを楽しめる。1車線の昔は夜中のラリーで気持ち良く走ったのを思い出す。ただし、アベレージは今のラリーよりかなり低い。

 真城峠付近は道は広くなっているが雰囲気は変わっていない。井田に行くダートが封鎖されているのが気になった。古宇から海沿いに走る道は広くなっているが所々昔のままの狭い道が残っていて嬉しくなる。昔と大きく違うのは入江にかならずヨットが係留されていることで富士山とマッチして風景が華やかになっている。大瀬崎は岬の先端にある真水の神池とビャクシンの美林で有名な静かなところだったが…、今はダイバーのメッカとなり若者達であふれている。とてもではないがビャクシンの美林を見にいく雰囲気ではないので残念ながらパスする。

 井田に抜ける道はすっかり観光道路となっているが、40年前はガードレールのないダートで夜中に走った時は夢中だったが、昼間走った時は200mはあろうかとい断崖の上でこんなところを走ったのかと震え上がったのを思い出す。トンネルの脇にその当時の道が少し残っている。 煌めきの丘の下に見える井田の集落は自衛隊道路が出来るまでは交通手段は船しかなかったという、まさに秘境だったのだ。地図では井田に入る道が2本あるが実際には1本しかなかった。井田に入るのをあきらめて井田林道を登る。役場の話では台風の影響で落石な多いということだったが、その気配もなく無事に真城峠と思ったら峠への道はチェーンが張ってある。やむをえずショートカットして戸田に下り、出逢い岬の展望を楽しむ。右に富士山、正面は広々とした駿河湾の向こうに御前崎が見える。そして、目の前に戸田の港を抱えた御浜岬の美しい眺めが素晴らしい。

 戸田といえばタカアシガニというほど有名で、どの店にはいってもメニューのトップに載っている。もちろんお値段も4桁で気軽に注文は出来ない……と思う。のは私だけなのだろうか、日曜日は予約でいっぱいだという。でも私としてはタラバガニの方が美味しいと思う。お勧めするとしたら1300円の海鮮丼がよろしいかと。

 御浜岬はいろいろ見所があって実に楽しい。岬の先端にある諸口神社は延喜式神名帳にある式内社という立派な格式で千年の昔からある神社です。4月4日の例祭は大漁祈願の祭りで大漁旗などで飾り立てた漁船が港内を賑やかにパレードをするという。外海側は長い海岸線の眺めが素晴らしく、港側は老い松の曲がりくねった姿が面白い。幕末に難破したロシア軍艦ディアナ号の代わりの船、日本で始めての洋式帆船ヘダ号建造が行われた。それを記念した造船郷土博物館がある。それも良いのだが併設されている駿河湾深海生物博物館が珍しい。深海に棲むタカアシガニをはじめとして300種千点もの展示がされている。御浜岬公園の入口に小さな小屋がある。NPO戸田塩の会の工場で?おばさんたちが駿河湾から汲み上げた海水を薪だけで13時間も炊き上げて天然の塩を作って戸田塩のブランドで売っている。

 土肥に向かう道は海に沿って走っているのだが、ほとんど海が見えないがワインディングロードは走るのが楽しい。小土肥から裏道で土肥峠に登る。やはり狭い道を走るのが楽しい。眺望は全くないがそれなりに面白い。土肥峠の旧道は交通量がなく喜んでいたら峠から先はまたもや通行止めになっていた。無料になった西伊豆スカイラインや仁科峠に行く新しい道に入っても途中で下りる道がなく、距離が大幅に延びてしまうので使えないのが残念である。

 迂回路として使用する西伊豆バイパスも無料となっていて良かった。新天城ドームの入口手前で吉奈温泉に行く裏道にはいる。静かで雰囲気がよい。吉奈温泉は伊豆でもっと古い温泉で奈良時代に行基が発見したといわれる。三軒の格式の高そうな旅館が寄り添うように並ぶ風景はけばけばしさがなく、しっとりとして風景を作り出している。

 湯ヶ島温泉に珍しい温泉があった。犬と猫の専門温泉で無料で入浴出来るが湯船に湯を張るのから入浴後の湯船の清掃まで自己責任で行う人だけが利用出来るのです。結構大きいので飼い主も一緒には入れるのかな……、ただし、通路が鉄はしごなので飼い主が抱いて降りられる犬猫だけしか利用出来ないのではと思います。

 ゴールは天城温泉会館にする。駐車場が広いのが嬉しい。富士の見える無料休憩所や食堂も温泉もあり余裕があればのんびり出来る。夕鶴記念館があるが見学者は余りいないようだ。鶴の恩返し、鶴女房の民話を元にした木下順二の戯曲「夕鶴」は山本安英の主演で戦後のまもない頃すごい人気があったのだが、今では余り一般的ではなくなったのかな。なを食堂は8時、土産物売り場は5時までです。(写真は、左から、矢木さん、尾針、川口さん。)


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