尾針得介 の OQM-21

夏・朽木発!みどりと清流の森林浴ドライブ98km

開催期間:2005/6/25〜2005/9/19。 解答提出〆切:9月26日必着。

有料です(1チーム、2000円)


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コース全体図公式通知
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 今回は夏休みに走っていただこうと少し遠くに行くことにした。しかし、昨年の台風の影響はことのほか大きく、色々とリサーチしたが使いたいと思った道が、前回の伊豆と同じように通行不能が多く回復するのも年内は無理という道ばかりであった。結局、スタート地点へのアプローチが長いけれど琵琶湖大橋から40分くらいで行ける道の駅「くつき新本陣」にする。そこに到る道筋は鯖街道と呼ばれているが、その昔戦国時代の元亀元年(1570年)織田信長が越前の朝倉氏との戦いで浅井長政の離反で命からがら京へ逃げ返ったのがこの朽木谷であったという。この谷間の道は敵に襲われる恐れのない道だなという思いに浸っているうちに着いてしまった。

 道の駅くつき新本陣は静かな山里の中でここだけが賑わっていた。幾つかある施設は9時からのオープンであるが、日曜祝日だけは朝市で7時ごろから賑わっている。鯖街道ゆかりのサバのへしこ(鯖の糠漬け)サバのなれ鮨、鯖寿司などの特産品から地元の手作りの品揃えが豊富で観光客が群がっている。

 今回のアシスタントは三重の中田幸夫さんと矢木雅人くん。車は中田さんのホンダオデッセイで少し前の頃ならこのような車で山を走るなんて考えられなかったが、何の違和感もなく走れるというのが車社会の進化なのかなと思う。山奥の生杉に向かってたどる県道783は20数年前にPDラリーで走った道の逆走なのだが全く思い出さない。一度走った道は忘れないと自慢していたのにとがっくりする。山の中をひた走るこの道は民家は少なく新緑の美しさに圧倒されながら走って行く。道沿いにある神社の絵馬などからもこの辺りの歴史の古さを知ることが出来る。生杉のブナの原生林に惹かれたのもこのルートをレイアウトした理由の一つだが、三国岳に一時間で登れるという至便さからか林道には車がいっぱいで駐車スペースが全くなかった。丁度居合わせた生徒を引率して登ってきたという先生にお聞きするとブナの原生林はすぐそこを登ったところといわれたが、残念ではあるがやめることにした。

 針畑郷山村都市交流館の山帰来がある。NPO法人朽木針畑山人協会の拠点施設であるが、我々としてはそこのレストランを利用させてもらうことにする。そこに働く人々は素朴で人あたりのよい方々でとても感じがよい。本来は地元産のそば粉を使うのだが、昨年はそばが不作で採れなかったので常陸産のそば粉を使用していると明示してあり、かなり良心的である。その手打ちそばは意外なことに細く上品な都会的なそばであった。もちろん皆さんにお勧めします。隣りの大宮神社でやっと記憶がよみがえった。広い境内は古びた社殿が点在する。けして華麗とは言えないが清楚な感じのする社殿や境内の雰囲気がとてもよい。

 針畑川に沿って南下する道は昔ながらの狭い一車線道が結構残っていた。これは喜んでよいのかどうか迷う。しかも前半よりも交通量が多いのだ。初日は何回も道を譲ったが、二日目は相手がすべて避けてくれてトリップメータをいじらなくて済んだのは幸いだった。釣り場のある辺りから下流は対向車がグンと増えた。参加者にも気をつけてもらいたいと思います。

 久多は余り知られていないが茅葺きの家が数多くある。茅葺きで有名な美山村は観光客が多くなったが久多にはほとんど観光客はこない。しかし、茅葺きの維持管理はとても大変らしい。茅葺き屋根を覆っている家も多くあり。その工事をしていた家も数軒あった。そこに住まない観光客が無責任なことを言える権利はないのだが…でもあの大きな屋根をもつ家屋の姿は美しい。特に最近多くなった無国籍風のプレハブ住宅を山の中で見掛けるとちょっとがっかりする。それにしても、なぜ京都の山奥に茅葺きの家がたくさんあるのだろう不思議だ。

 佐々里峠の道は広くなっては走りやすくなっていた。その分交通量も増えている。峠の入口にはスキー場もあるが、標高720mのこの峠が冬季閉鎖になるというのが信じられない。そして、桜前線は北海道に渡ろうかという時期なのに、峠付近では八重桜が満開でカメラを向けている人が大勢いたのにも驚いた。峠にある石室はその昔この地を通る人々の休憩所でもあり避難小屋でもあった。この地方の峠には峠の規模によって三種類の小屋があり、その中でも一番立派なのがこの石室だということです。

 芦生の京大芦生演習林は入口の広い駐車場には車がいっぱいで驚く、門を入ると廃墟のように古ぼけた木造の建物が建ち並んでおり、廃止されたトロッコの軌道がある。それに沿ってハイキングをしているらしく、軌道に沿ってハイカーが歩いているのが見える。面白い施設だが駐車場が使えないと駐車スペースがないのでここもキャンセルとする。芦生ポケットパークは佐々里川の深い渓谷の展望の素晴らしい場所にあるが駐車場とトイレと四阿しかない。初日はしばらくいたが利用するクルマはなかったが二日目は次々と入ってくる。それは素晴らしい景色の眺望よりもトイレを使用するためのようだった。

 かつて全日本ラリー選手権戦が行われた五波染ヶ谷林道はビレッジラインと名付けられて観光道路化されようとしているが、当分は林道そのものでいるでしょう。入口にある田歌舎というごく小さなレストランでテーブルが一つしかない。若いご主人は大阪の人でカヌーで日本中の川を下ったという。この地が気に入って根を下ろしている。猟師の免許を取り猪や鹿を撃ちカヌーやラフティングなどアウトドアのすべてのガイドや指導をしている。私にとっては実にうらやましい人生を送っている人です。さて五波峠は全日本ラリーの舞台としてふさわしいコースではあるがガードレールがほとんどないのには少々驚く。我々の時代にはガードレールは普及の時代で林道にはほとんだなかった。その中で落ちる恐れのない林の中の道を使うようにしてきたが、現在はほとんど設置されているので安心して走らすことが出来る。と思っていたが、このような道でスペシャルステージが行われていたとは思わなかった。まず普通のドライブでは安全な道ではある。しかし、試走した5月4日の次の日から6月30日まで路肩崩落箇所の修復工事のため通行止めになる。そんなにひどい崩落ではないので期日は守れるということなので一安心。

 八ヶ峰家族旅行村は日本森林浴百選に選ばれている。山や森ではなく旅行村という施設が選定されているというのは不思議な感じだが、きっとその規模が大きいのだろうと思う。そのキャンプ場はいっぱいで家族連れであふれ返っている。家族サービスしているお父さんを見ていると、アウトドアがすきな人は別として大変だなぁ〜と思う。施設の中にレーザーガン・ゴルフというのある。レーザーガンで18ホールを回るのだが、混んでいて行えなかったのが残念で、どなたか体験したらご報告下さい。

 あきない館は道の駅が出来るまでは名田庄村の観光のポイントだったが現在は立ち寄る人もほとんどない感じである。内容も道の駅で求められるものばかりである。しかし、ここの売り場のお姉さんはかなり美人…とおもいますが、これってセクハラかなぁ。ゴールは道の駅名田庄にする。名田庄といえば高石ともやのナターシャセブンが有名だと思っていたが、どこにもその文字も名残もないというのはどうしてなのだろう。若い中田さんも知らないという。マラソンの高石ともやは知っているがナターシャセブンはしらないという。道の駅は混んでいた。ここも色々な施設がある。村営ホテル流星館は人気のようでかなり早く申し込んだが取れなかったのが残念であった。校倉造りの暦会館がある。陰陽師の安部睛明の子孫の土御門家がこの地に住まった縁からそれに因んで造られたものである。そば処よってっ亭のそばは自然薯を繋ぎとして使っている腰の強いそばで、越前のおろしそばはなかなか美味しくお勧めします。                         

 この先の堀越峠の旧道はやはりPDラリーの初期に使用したことのある峠で、かなりハードなダードである。この辺りのラリーではよく使われるとのこと、興味ある方はどうぞ車を壊さないように走って下さい。

*今回は特に注意していただきたいのは出題の文言に対してきちんと対応した文言で回答して下 さい。あった!と簡単に回答せず、問題がどのような回答を要求しているのか理解してから回答して下さい。


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