尾針得介の元祖クイジーマップ第2回(OQM-2)

静かな箱根の林道ドライブ 103km

開催期間:9月9日から11月5日。解答提出〆切:11月5日。

有料です(1チーム、1000円)


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コース全体図


賞品ご協力:キャロッセ、


尾針得介の元祖クイジーマップ第2回 (O.QM-2)

 作成:PDcc 尾針得介(おはりとくすけ)
 作成アシスト:石垣勤(いしがきつとむ)
        矢木雅人(やぎまさと)DANGAN
 平成12年9月3日(平成12年8月20日試走)

コースあれこれ=====

 第二回目も、関東からも関西からも参加しやすい場所として箱根周辺の交通量の少い山道を走ることにした。箱根は日本有数の観光地であり、交通量の多いということは覚悟の上で、いかにマイペースのドライブができる道を選べるかどうか、というのにチャレンジした。
 今回は前回と同じPDccの矢木雅人くんとその愛車スバルインプレッサ。そして、20年前のJAFラリーチャンピオンナビの石垣勤くん。石垣くんはその昔PDラリーを作成していた時の仲間で名門PMCSで一緒にラリーを作っていた懐かしい友達である。久し振りに地図を読んでもらったが、さすがにきめ細かい指示が来て楽だった。
 スタートはJTQMで使ったことのある名水の柿田川公園にする。富士山の雪解け水が多量に湧出するので有名だが、前回来た時より湧出の勢いがないような気がする。湧水量が減っているのだろうか。R1は右折できないので柿田川公園を回り込むようにして東に向かうと、橋の上から、国道1号線の下から湧出した、わずか1.2kmの短い流れの柿田川が狩野川に流れ込む所を望むことができる。市街地にある清流の柿田川のすべてをわずかの間に見ることができるのだ。 R1は相変わらず交通量が多い。交通量の少い県道142に入る。古刹の妙法華寺があり、その規模の大きさに感心しながら通り過ぎる。箱根山の西の中腹を走る全長30kmを越える北箱根山広域基幹林道は愛称箱根やまなみ林道と名づけているが、林業の車以外には全く遭わなかった。バイク数台を見ただけである。不思議なことに3万分の1の詳しい地図にも載っていない道なのである。しかし、林の中を行く快適な道なのだが、展望が全くないというのも珍しいのだ。事前の調査では、御殿場の二の岡まで通じているが少し未舗装があるということだけで、一般車の通行禁止の話はなかった。でも、御殿場市管轄部分は一般車は通行禁止になっていたため、コースの予定が狂ってしまいコース変更の連続となってしまった。
 そこで箱根やまなみ林道を降りることにして、何本か走った中で比較的状態のよい林道を通ることにした。といっても杉の落ち葉が積もった一車線の狭い舗装路で、これがダートだったら大昔のPDラリーのコースだと石垣くんと懐かしがったのだ。その距離も短く直に広くなり工業団地に入り、現実に戻ったのである。そして、芦ノ湖の水を駿河に落とす箱根(深良)用水沿いの県道337は、その昔、林道とも言えないような荒々しいダートで、車を壊さないように走るのに気を使った道であったのだが、一部狭いところもあるが立派な道になっており車も結構走っている。石垣くんと二人でまるで浦島太郎の心境である。
 予定では芦ノ湖スカイラインを途中から入って無料で通過するつもりだったが、その道の路面が悪くキャンセルした。有料道路をやむを得ず走るとなると参加者の為に湖尻峠から一番安い通行料100円にこだわった矢木くんの意見にしたがって仙石原に出る。さすがは世界の避暑地箱根の中心地。人と車の多いことに圧倒される。幸いなことに渋滞はなくスムースに通過できた。長尾峠から眺める仙石原は芦ノ湖まで続く緑の絨毯。四つのゴルフ場が一面に広がる光景は見た目には緑であるが、しかし、その実態は保水力のない原野と同じなのだ。
 トンネルを出ると富士山が出迎えてくれるが夏の富士は白い冠がなく神々しさに欠けるのが惜しい。ゴルフ場の方に降りていくと荒れ果てたホテルと教会、そして人の気配のないマンションがある。かつて、花高原リゾートとして結構にぎわったところである。しかし、ゴルフ場にはプレーしている人がいるが峠の向こうの賑わいとは随分と落差のあるものだ。
 食事の美味しい店を紹介してというリクエストもあるが、今回は残念ながらパス。足柄峠を通るので金太郎というそば屋をCPにしたが、店内は超満員で食事をするのはあきらめた。小田急ファミリーランド跡に出来た巨大ショッピングモールは大人気で慢性の渋滞ということだが、それに掛からないようにしたのがうまくいってほっとする。
 足柄駅周辺が開発されてすっかりきれいになって道路も変っていた。足柄峠へ登る県道78がかつてはメインだったが、現在は県道365が広くて展望もよくメインの道になっている。おかげで県道78は比較的昔の面影が残っており、車も少くのんびりとドライブ出来た。それが、足柄峠で合流すると車の大洪水となってしまう。また昔話になるが、石垣くんと何回も来ていた頃は当然ダートで雰囲気のまるで違う道であった。峠は箱根を越える最も古い道で平安時代からのメインロードだったのである。聖天堂や歴史を物語る碑などがひっそりとたたずんでいる静かなところだったのだ。その思いもどこかへ飛んでしまうほど賑やかな場所となってしまった。
 足柄峠は小山町のエリアだが足柄山と金太郎の昔話を大いに活用しているのは南足柄市で金太郎と付く施設がたくさんある。ゴールへ向かう広域農道の立派な道も何にもない道だが、壁面に描かれた大きな金太郎が気持ちをなごませてくれた。
 ゴールは大雄山最乗寺。立派な杉並木を辿っていく雰囲気のよいお寺は天狗で有名だが境内にはそれほど天狗に関するものはなかった。今回目的とした世界一と自慢する鉄下駄は二代目で初代の倍の大きさになっていた。大小さまざまな鉄下駄が奉納されていて、その形の違いも面白い。
 今回は、一年を通じてにぎわう箱根山の中で静かな道を走るというテーマがあったが、予定していた道が使えなく大きくコース変更となってしまった。しかし、仙石原と足柄峠以外はドライブガイドにも載っていない道であり、渋滞する箇所もなくスムースに走れるのでよしとすることにしましょう。参加者の皆さんにも好奇心を満たしてもらえるものと思います。


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