尾針得介 の OQM-6

秋の三河高原 94km

開催期間: 9月29日から12月9日。 解答提出〆切:12月14日必着。

有料です(1チーム、2000円)


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コース全体図

 OQMの1周年を記念して8月5日(日)に「全員集合」が伊那で24チーム50人という大勢の参加で盛大に行われました。参加者の皆さんありがとうございました。また来年に開催したいと思いますのでその時はよろしくお願いします。その席上、名古屋の沢井さんが、今はなき小川さんに誘われて云々…という発言がありました。小川くんは最近は釣に転向してQMにすっかりごぶさたしているので、そのような言葉になったようですが、まだ生存しているはずと、早速コンタクトしてこの三河のOQM−6のコース設定を手伝ってもらって、小川くんの元気でいる姿を皆に見てもらうことにしました。コース設定車はなんと巨大なランクル。この車で通れればどの車でも通れるのだから安心して設定できます。参加者の皆さんがランクルとの補正をどのように考えて走行するのか楽しみです。司馬遼太郎の未完の遺作「街道をゆく43巻 濃尾参州」に当然、徳川家康にまつわる話がたくさん出てきます。それをかみしめながらレイアウトしてみました。

 スタートは徳川家康(松平元康)の生まれた岡崎城にする。岡崎は東海道の宿場で歴史上の有名人の足跡が多くある。大久保彦左衛門の墓所や大岡越前守の陣屋跡など寄ってみたいが、今回のコースには入らない。矢作大橋の西の袂に有名な日吉丸と蜂須賀小六の出会いの場面の石像がある。まるで五月人形のような可愛い姿である。もっともその時代には橋は架かっていなかったというのが事実のようである。。八丁味噌の製造元にはその二人が忍び込んだという話が伝わっているという。岡崎は歴史の町というのがよくわかる。家康の祖先をたどると現在の豊田市の松平郷に流浪の時宗の僧徳阿弥が松平家に婿入りして名乗ったた松平太郎左衛門尉親氏を祖として、三河松平氏八代の広忠の嫡子が家康である。さらに辿ると群馬県新田郡尾島町世良田の新田義季が祖先であるという。その世良田にも東照宮がある。そして、さらに辿ると八幡太郎源義家となる。義家を祖とする家系には頼朝、義経、木曽義仲、新田義貞、足利尊氏そして徳川家康。みんな親戚なんだ………
 スタートの岡崎城の岡崎公園。ところが駐車場が有料、それは安いので良いのだがオープンが8時半だ。早朝にスタートするチームは周辺の安全に駐車できる場所に駐車して欲しい。そこで予定していたコースを少し短くすることで対処することにした。  
 岡崎城に向いて建っている大樹寺がある。松平八代の墓所である。家康が今川勢の先陣として丸根砦を攻め落とし、大高城を守っていたが、桶狭間で今川義元が討たれた知らせを聞くと岡崎に戻り、城ではなく大樹寺に入ったという。司馬遼太郎によれば大樹寺は松柏を多く植えれば三国志の蜀の軍師諸葛孔明の廟所ににているように思われると記されている。個人的には是非寄りたい所だったがまたの機会にする。
 ODは滝山寺の駐車場にする。1kmほど手前にある立派な山門が滝山寺の入口だったのである。かつての隆盛を見ることができる。境内に東照宮がある。三代将軍家光が建立して日光、久能山と並ぶ東照宮とよばれているという。う〜ん…上野寛永寺の東照宮のほうが立派だと思うのだが…まあいいでしょう。
 司馬遼太郎が昔訪れた松平郷は山も渓も家々も実に清らかだったが、再訪した時はまるで時代劇のセットのようになって騒々しくなっていたと嘆いている。確かに有名観光地並みに観光客が多かった。当日は台風の影響で時々大雨に降られる。ここでも突如降られて東照宮以外を見ることができなかった。ここの社殿がきらびやかな権現造りではなく普通の神社だったのはなぜだろう。何となく違和感を感じた。
 六所山を抜ける道は施設の中を通るので通行止めになっていた。そういうことは地図に情報として載せて欲しいと思う。六所神社の下宮に社殿に向き合って、茅葺きの大きな舞台がある。関東にも神社の境内に神楽殿があるが、このように向き合っているのはあまり見掛けない。三河の山村の神社は見た限りでは、神様に舞を奉納するためか向き合って建っている。この舞台の素晴らしいのは舞台の上の梁である。太さ90×60cmの長さ7間(12.6m)の巨木である。豊田市内の最高峰681mの焙烙山の道も地図とは大きく違っていた。山頂にヒマワリをかたどった21世紀の城があるという。参加者にも登ってもらいたかったのだが、あいにくの土砂降りでパス。奇特な参加者が登って報告してくれるのをまつことにしよう。林道自体は危険な箇所もなく快適に走行する。下山村にはいると「名物どて」という看板がやたらにある。正体は豚もつを八丁味噌で煮込んだドンブリ飯の具であるが、東大沼の近藤商店が売りだしたもので下山村の名物になりつつあるという。その近藤商店には20万個販売御礼の貼紙があった。何とも奇妙なのは名物どてと女性ファッションそしてよもぎアイスさらに地酒にビール。何の関連性のない品物を販売しているお店です。私も何か買いたかったが、残念なことにカギが掛かっていた。 巴川沿いの道は完全な一車線である。川の流れを見ながら走るのだが、杉木立ちの中を直線的に走るとても爽快な道である。ランクルで一杯々の道であるが交通はほとんどなく、交わせる場所もかなりあるので、気をつけて走ってもらいたいと思う。
 昭文社の地図はどれも野原川観光センターの位置が違っている。以前ここを使った時に出てきた場所にあるのだ。今回は間違えて記してある所から入る道を使う。根山の神秘的な根池は昔のままの風景を保っていた。ただ、根池竜王大明神の奉納幟が増えているのが目立った。三河湖は三河地方の渇水がマスコミで報じられている時だったので、満水時の半分以下になっていて水のある美しい風景は見られなかった。しかし、南岸のダートは全部とはいかないが、まだ健在だった。20数年前のダートをまた走ったなんて、感無量であった。現在九州におられる秋吉さんと北海道でPDQMを作っていたが、その頃はどこを走ってもダートがあったが、今年機会があって走ったら、みんな舗装されていたという。テレビドラマ「北の国から」が20年前から始まって来年で完結するというニュースがあった。その最初の放送があった時から秋吉さんと走っていた。その北海道ですらダートがなくなっているというのに、三河湖のダートが残っていたなんて、とても嬉しかった。ダムの下に「香恋の館」という施設ができていた。小川くんは娘の名と同じだと喜んでいる。村の振興に寄与する商品がいろいろと並べられている。けっこう面白いものがある。ここで「どてめし」を味わうことにした。見た目は八丁味噌の濃い色からかなり濃い味かと思ったのだが、意外と軽い感じでおいしく食べられた。値段も安いのでおすすめである。ハーブティとシフォンケーキのセットもおいしかったが。これはホットのほうが香りがよい。昨年できた手つくり工房山遊里はソーセージが美味しい。種類もたくさんあって迷ってしまう。
 加茂広域農道は珍しいもみじの並木道である。香嵐渓の紅葉は11月中旬だがここは標高が高いので10月下旬から紅葉が始まるという。さぞ見事な眺めになるのではと思う。三河高原牧場を通るのだが、牛の姿が見えなかったのが少々残念だった。
 ゴールは足助の百年草。すでに何回も来ているがレストラン楓の本格的フランス料理を味わう勇気が無いのが少々くやしい。帰路は地図をよく見て下さい。渋滞地点をパスできます。


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