尾針得介 の OQM-7

冬・比企の里山ドライブ 85km

開催期間: 12月28日から2月24日。 解答提出〆切:3月1日必着。

有料です(1チーム、1000円)


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コース全体図

 今回は我が家の回りのフィールドを走ってもらうことにします。嵐山に居を構えていつの間にか30年が過ぎていました。PMCSのラリーやPDccのクイズラリー、CARオリエンテーリングなどでこの辺りの山道を走破し尽くしたと思っています。その中から選んだ道を走って下さい。秩父の山並みが関東平野に沈み込むのがこの辺りで、低い丘陵が無数にあり、里山の美しい風景を作り出しています。そこには変化に富んだ小さな道が通じていて、それはほとんど観光案内にはのっていない道であり、場所なのです。その知られざる楽しい道を走って里山の雰囲気を味わって下さい。(ところで、10万分の1の地図にルートを書き入れようとしたら、いつも走っている楽しい道のほとんどが記載されていませんでした。)

 今回手伝ってくれたのはPDラリーの初期の頃の数年間、ドライバーをしてくれたPMCSの石垣勤くん。ビッグイベントだったPMCSのラリーも彼と一緒に作ったことが多い。車は新型スカイライン。懐かしい名前である。しかし、名前は同じでも我々がラリーカーとして乗りこなしていた、じゃじゃ馬のスカイラインではなく実態は最新技術を盛り込んだ快適にドライブを楽しめるスマートなグロリアであった。
 スタートは関越道花園ICから近い
「道の駅はなぞの」にする。隣接するJA花園農産物直売所は大人気の直売所で売上日本一だとか、昨年、農水大臣賞を受賞した有名な所です。その影響もあってか道の駅も人気がある。広い駐車場も休日にはほとんど満杯になるほどだ。長い花園橋の左に草の生えた小さな山が頭を覗かせている。これは残土の不法投棄の山で異臭をはなっていたのだが、いつの間にか緑に覆われて昔からある風景のような感じになってしまった。これも自然の一つなのだろうか。コースはぐるっと回って橋の下を荒川に沿って下っていく、鎌倉古街道「山王の渡し」の標がある。ここから嵐山の笛吹峠を経て鎌倉に至るのである。そしてまもなく着くのが源頼朝の有力な御家人畠山重忠の館址。ここをODにする。有名な熊谷直実も同時代の人だが、畠山重忠の方が武将として格段に上なのです。その畠山重忠の銅像がある。有名な史実を再現しているのだが、その場面にしては、この像は何か違和感がある。なぜなのか皆さん考えてみて下さい。メインの道を避けて通る道はいずれも樹木が多くて気分がよい。小学校に沿う道の歩道の縁石の所々に数種の絵がある。これは他所では見たことがない、何の為だろう。まさか情操教育の一環というのではないだろうと思うが不思議だ。
 
江南バードレイクCC外周を巡ることができるが、面白いことに狭い一車線の道から段々と広くなってゆき、しまいにはセンターラインのある広い道になる。なぜか安全運転を促す看板がやたらにある。交通量も少ない安全な道なのに、事故が多かったのかしら、不思議である。養鶏場の看板に美人… 放し飼いとある。何のことだろう不思議だ。私も美人は大好きだけど・。ふるさと牧場の前を通る。以前、PDQMで使った所です。小動物と戯れることの出来るとても小さな牧場で、子供づれには楽しい場所であるが今回はクイズには使いません。興味ある人は立ち寄ってみて下さい。
 3CPの道はとても短いが私の好きな道の一つです。16図先は山道が輻輳していてとても面白い所なのだが、メインの
仮称嵐山スカイラインだけを通る。17図は狭い一車線の道で曲がるのに苦労すると思ったが、スカイラインは簡単にクリアしていった。したがって大丈夫!
 正面に見える姿の良い大きな木がQ8である。隣の畑を耕していた老夫婦の話ではよくカメラマンが撮影にくるとのことです。樹名はそのお爺さんに聞いた名前が正解なのです。この先の森の中の道も私はよく走ります。特に1kmほどのダートは舗装される気配もないのが嬉しい。ここを走るとほんの一瞬だが現役の頃の感触を蘇らせてくれる。もちろんかつてのようなハイアベで走るわけではないのだが……
 私が好きな小さなそばや
「あきやま」の前を通るコースにした。昼時にここを通る時には寄ってみて下さい。PDQMでも紹介したがその時に味わった人が今でもきてくれるいう。もりそば500円。OQMをしているといえばサービスがあります。嵐山渓谷沿いのダートは公園化されて通れなくなったが、その代わりに走る少し上流の川沿いの道が面白い。初めは竹林の中を走り、そのあと篠竹の藪が両サイドを壁のように連なる。このような道はみたことがない。全国でもここだけではないだろうか。地元ではその希少さを理解していないようだ。ここは遠山という隠れ里のような谷間の里で遠山寺は時代劇の映画やテレビで人気のある「遠山の金さん」の先祖が創立した寺なのである。
 林の際を曲がりくねって走る道の先に
小さな牧場がある。スカイラインを見た牛たちが走り出した。何かと思ったら道に一番近いところで4頭の牛が首を突き出して歓迎の意を表してくれた。嵐山の新名所、都幾川の桜並木はPDQMでも使用したことがあるが今回も使ってみる。今回は1月20日にその桜並木の下でPDccの新年総会の芋煮会をしています。PDccの面々が腕を振るう野外料理をご馳走しますので、ぜひお立ち寄り下さい。といってもその前を必ず通ることになっております。歴史に名をとどめる笛吹峠は舗装されてから交通量が増えてしまって、林道の狭いダートの昔日の面影はなくなったが、コーナーの多い上りはそれなりに楽しい。鳩山町の亀井の辺りは典型的な、のどかな山里風景が展開しています。巨大な住宅団地、鳩山ニュータウンには立派な家が建ち並ぶが、開発後20数年経て、世代交代で人口が減少しているという。町としてはかなり深刻な問題になっているようです。とても素晴らしいアイデアの施設と感心したQ14も傷みがひどくなっていて、それを修復する様子はない。予算がないのだろうか、寂しい気がする。
 日立基礎研究所サイドの道、鳩山CCサイドの道は余裕のある道だが雰囲気がよく、楽しく走れる道です。巨大なパラポラアンテナのある宇宙観測センターは
NASDA(宇宙開発事業団)の地球観測事業の中心的な役割を担っているそうです。無料で入場出来る展示室にはNASDAが打ち上げた地球を回る各種の衛星の模型があるが意外な形をしていたりして面白い。ゲームやクイズなどあって楽しく遊ぶうちに宇宙のことが判るというのがよく出来ていて楽しい。この立派な施設が休日で100人位の参観者しかいないというのは、ここは穴場なのです。
 物見山へ抜ける道は変化に富んだ道で楽しいのだが、ハイキングやウオーキングの人達が歩いていることがあるので
ゆっくりと走って下さい。人気の施設のこども動物自然公園のまん中を抜ける道があるが、ほとんど知られていません。西洋のお城のような建造物の雰囲気のよい、この風景はこの道を走った人にしか見ることができないのです。その先は一転して谷間の静な一本道になります。ここも対向車に会うことのほとんどない木々に囲まれた静かな道です。ただし、スピードをあげるとジャンプしてしまう波乗りロードなのです。
 ゴールは
「レストランたまねぎ」にする。ここもPDQMで使って評判のよかったところです。何しろ安くて美味しいのです。私はいつもハンバーグドリアをオーダーしています。1月2日〜1月31日はスパゲッティがスープ付き¥480とセール中です。営業時間は11時〜8時半。
では、安全運転で冬の里山ドライブを楽しんできてください。(尾針得介)


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