尾針得介 の OQM-8

春・富士展望ドライブ 85km

開催期間: 3月17日から5月5日。 解答提出〆切:5月10日必着。

有料です(1チーム、2000円)


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コース全体図

 今回は白い衣をまとった美しい富士山をメインにして、交通量の少ない道を走ってもらうことにしました。地元の役場と連絡を取って正月の時期はまだ雪はなく通れますという林道は、峠に出ると正面に富士山が出現する楽しい道なのだが、念のため、営林署で確認をしたら4月末まで封鎖しているという連れない返事であった。それで、道坂峠、山伏峠をまわることになったのだが、それはそれなりに楽しめるルートであった。今回のアシスタントはPDccの高木晃くんでいつも私を乗せて走り回っているベテランドライバーです。車はスバルのインプレッサWRXもちろん4駆でタイヤはスタッドレスです。

 スタートはJR中央線初狩駅前にする。昔、といってもかなりの大昔、この駅はスイッチバックで高度差を上げていった施設なのです。その名残がまだ残っています。線路をくぐって駅の裏から少しいくと、筒状の橋梁がある。これがリニアモータ−カー実験線です。山梨の新名物のはずなのですが、その路線のほとんどがトンネルの中です。たまに地上に出るとこの通り、実物はなかなか見られません。その実用化もまだトンネルの中のようです。さて、この道は、土地の人とゴルフ場へいく人しか通らないので、気持ちよく走れます。峠で今回の目的の真っ白な富士山が顔を見せます。
 都留の街中を抜けて谷あいの道を緩やかに上って行き、勾配がきつくなると道坂トンネルである。昔と雰囲気が違うなと思う。下りになると舗装にはなっているが、道幅もコーナーもそのままのようだ。PDでイラストを描いている田桐さんのドライブで夜中にこの峠のダートを駆け上ったのも考えてみると随分と昔の話なのだなと思う。      
 かつては道志川の清流と山の緑があるだけの長い単調な道志みちだったが、
道の駅どうしがオープンして、道志みちの大きなアクセントになっている。施設としてはこじんまりとしたもので、レストランもセルフサービスだがユニークなメニューで楽しめる。山伏トンネルを抜けてつづら折を下り、道がストレートになって前が開けると富士山が現れたのでそこをCPにする。山中湖の湖畔道路は使うつもりであったが、交通量が多すぎて景色を眺める余裕はなくクイズどころではない。素直に三国峠に向かうことにする。途中のパノラマ台からの眺めがよい。山中湖を右手前に配した富士山の眺めはバランスがよく素晴らしい。ここにいる人全員がカメラを構えたり、キャンバスをたてたりしてその美しさを残そうとしていた。三国峠まできてガックリ、明神峠が工事中で通行止めになっている。念のために現場までいってみると二重の柵で厳重に封鎖されていた。こんなに厳しいのは初めてて見た。期間は3月15日までとなっている。工事が遅れないことを祈って迂回することにした。
 改めて
明神峠に立つと昔のことが思い出される。参加者として走ったラリー、主催者としてコースに使ったラリー、PDラリーで使った世附林道など懐かしかった。その世附林道は今では一般車は通ることはできなくなったのが残念な気がする。明神峠を走ってみてこんなに簡単だったのかなと思ってしう。当時より道幅も広くなりコーナーも緩やかにそして舗装され、さらに車の性能が数倍もよくなっているというのが実感された。ラリーの形態がすっかり変わってしまったのもやむを得ないのかなとも思ってしまう。
 峠から
富士スピードウエイが望める。走行するマシンのサウンドが聞こえてくる。臨場感を味わう訳にはいかないが、かすかに車も見えるようだが幻なのだろうか。現在は使われなくなった第一コーナーの通称須走落としといわれたすり鉢のような急斜面の場所のポスト長を勤めたのも、何時のことだったのだろう。すでに夢の中のこととなってしまった。イベントのない日のメインゲートは沢山の旗だけが賑やかにはためいていて、人の気配が無くなにか侘しい気がする。ここは速やかに通過してもらうためにCPを置くだけにした。
 期待していた
焼豚のジェヌは休業していた残念、でもあとで取り寄せてみた。煮豚ではない本当の焼豚を食したのは記憶にない。これが初めてなのかなと思う。高木夫妻に二種類の焼き豚の味を聞いてみました。常温で食べると、「黒豚焼豚」は、「ちょっと甘めですが、やわらかくて、お肉に味がある(八重子)」「焼豚らしいしっかりしたお肉の味です(晃)」。「富士桜」は、「あっさりしていてしつこくないが、もっと桜の香りがしてもいいのでは(八重子)」「焼豚というよりハムのような感じでした(晃)」ということで、常温で食べる場合は「黒豚焼豚」の方が評価が上でした。でも、加熱すると「黒豚」は逆に味が濃くなり、「富士桜」はとってもジューシーでよい味になりました。
 山崎製菓の
「お菓子とうふ」がユニークで安くて美味しい。豆腐といっても豆乳が入っているというお菓子なのだが、よそでは見られないものだけにおもしろい。高木夫妻の感想は、「甘さ控え目で美味しかったです。豆腐という名前なのに豆腐っぽくない(晃)」「ほんのり甘く、ふんわりとした食感でした。豆乳入りと書いてありましたが、あまり豆乳の味はなく、あっさりした和風のスポンジ菓子のような味でした。見た目はちょっと洋風ですが、やはり日本茶があいます(八重子)」
 川柳浅間神社の
扶桑樹〔昔中国で、東海の日の出る所にあると伝えられた神木〕はどのような木かと思っていたが、樹齢500年という巨木が2本、1mの間隔で社殿のすぐ前に立ちはだかるように聳えていた。
 
自衛隊滝が原駐屯地の正門の前で左折しようとして、大きな看板を見て考え込んでしまった。自衛隊演習場内の立ち入りを禁止する看板であった。以前は自由の通れたのにと悩んでいたら、不審に思ってか警察官が話しかけてきたので聞くと、この道は通れるが両サイドは演習地なので脇道には入らないようにということで一安心。林の中の広いダートを気持ちよく走る。きれいに整地されていてギャップは全く無く快適であった。
 途中に手摺付の階段が幾つもある場所があり、そこに上がって見ると富士山の全容が何の妨げるものも無く、広々とした草原の上に素晴らしい姿を見せていた。ここは第3戦闘射場で毎年8月に自衛隊が公開演習を行う場所で、戦車の走行や実弾を使った大規模な演習を見る事ができる。見学したい方は防衛庁へ問い合わせて下さい。抽選になるとのこと。
 ゴールは
時之栖御殿場高原にした。ここはホテル、温泉、スポーツ施設、レストランなど沢山の施設があるが、目的はもちろん地ビールの御殿場高原ビールである。高木くんは1ダースもお土産に買い求めていました。

では、安全運転で春の富士展望ドライブを楽しんできてください。(尾針得介)


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