第12回 『山の「陰陽」 3つの峠 96km』 第12回は、鳥取・岡山県です。      

  昨年の第9回shixpoDR『大山スーパー林道は今・・・?90km』で、私が学生の頃作成したコースで使用した大山東部スーパー林道を紹介したが、そのコースの別案があった。 ただその案では県境を越えて岡山県に入ってしまう。当時から岡山県ではラリーの開催は許可が降りず、岡山県下ではゼッケンを外させてフリー走行にする事も考えたのだが、結局大山東部スーパー林道を走るコースとした。
  今年はその別案のコースを走りたいと思ったのだが、エリアは覚えているのだが、『この道』というレベルまでの記憶が無い。 覚えているのは、鳥取・用瀬から飯盛山周辺を走り、辰巳峠を抜けて岡山に入り、そこから人形峠に抜けて再び鳥取県に戻るコースだった事だけ。

  昨年の第9回と同様、当時のプランとは逆走のコースレイアウトで、昨年と同じ「道の駅 三朝楽市楽座」をスタートして、『大谷峠』を越えて岡山県に入り、岡山県下のロング林道で『人形峠』に抜け、『辰巳峠』を下って鳥取に入り、佐治から用瀬に至るコースを作成した。
  昨年は、ひたすら山の中を走るだけで、クイズもあっさりであったが、今年は見所もあり、クイズもタップリ用意できた(笑)
では、コース紹介です。


  スタートは第9回と同じ「道の駅 三朝・楽市楽座」。 スタート後国道179号を南下する。途中コマ図2図で国道482号に入る。このR482号は後半に辰巳峠越えで走る道である。 2図から人形峠先までの区間はR179とR482の重複区間で、西から来たR179が東へ、東から来たR482が西へクロスして行く。


  途中から県道283号に入る。しばらく2車線の道が続くが、途中から道幅が狭くなり田舎道の雰囲気になる。道幅が狭くなる手前に1CPを置いた。 大谷の村落を抜けしばらくすると、地図上では県道指定から外れた道になる。 林道かと思ったが、途中にあった鳥取大学農学部の演習林の案内看板によると町道の様である。 演習林の中を通るため木々が鬱蒼としていて、路面も苔むしている。 木々の間を通り抜け、辺りが明るくなったら大谷峠に出る。岡山県との県境である。 岡山県に出た途端明るく、気温は22℃しかないのに日差しが暑い。 正に『山の「陰陽」』を感じる峠前後であった。 2CPを置いた。


  ここから基幹林道美作北2号線を走る。アップダウンを繰り返しながら、徐々に標高を下げ、コマ図8図の人形峠まで続く。 途中の森林公園の中を除き、常に明るい林道である。ただ、余り眺望は効かない。

ガードレールがことごとく倒れており、峠族の餌食になっているのかと思ったが、路面にブラックマークが無い。
結構雪深いのだろう。 ただ、第8回shixpoDR『「愛」を求めて 96km』で走った新潟の豪雪地帯の様に、冬の間は破損を防ぐためにガードレールもカーブミラーも外してしまうほどの雪深さはないのだろう。


  林道の中間地点にある看板に3CPを、森林公園入口に4CPを置いた。 コマ図8図で林道が終わり、R179号の旧道=人形峠に出る。 正確に言うと8図を左折した先が峠で、その先で鳥取に入る。 という事は、今回のタイトルの『3つの峠』は厳密に言えば『2.5つの峠』という事になる(笑)

  人形峠は、関東に住んでいる人も広く知っていると思う。最近はどうか判らないが、子供の頃教科書で覚えた人も多いだろう。 昭和30年に人形峠でウラン鉱床が発見された。日本での原子力開発の原点のような場所であり、「日本原子力研究開発機構 人形峠環境技術センター」という長ったらしい名前の施設がある。 その前に5CPを置いた。
  またその横に「人形峠展示館」があり、「アトムサイエンス館」と「上斎原スペースガードセンター」と合わせて、『人形峠かがくの森プラザ』となっている。小学低学年の子供なら結構楽しめる施設になっている。 チョット穿った(大人の?)目で見ると、この手の施設の例に漏れず、原子力の良さのみをアピールした施設である。 子供の頃から洗脳したら理解が広まる?(笑) 入館料も無料である事にも変な意味納得してしまう。
  『スペースガードセンター』って何だ?と思ったら、宇宙区間に数多く残されている使い終わった人工衛星やロケットなどの宇宙のゴミを「スペースデブリ」と呼び、人類の宇宙進出によって生じた新たな環境問題となっている。その対策の一つとして作られたのが、スペースデブリの観測施設=スペースガードセンターだそうだ。 こう言う施設があるとは知らなかった。 
  クイズも皆さんに楽しんでもらえるものにした。 ただ休館日には問題が解けないので、ボーナス点とした。
   ※人形峠かがくの森プラザ: 開館時間:10:00〜16:00  11月までは無休。 12月からは毎週水、木曜日が休館。

  人形峠かがくの森プラザの側には、何故か『大山椒魚の館』があり、大山椒魚が見られる。


  人形峠から旧国道179号を下り、一瞬現国道を通り村道に入る。 長閑な田園風景を眺めながら恩原高原を目指す。途中立派な茅葺屋根の家があり、なかなか風情があって良いなーと思ったら、食事処だった。 元々は民家だった様で、山菜料理など素朴な味が味わえるようだ。(いつもの如く、作成者は素通りしているので、味の程は皆さんでご確認下さい)

  恩原高原スキー場の中を通り、国道482号に出る。 その合流地点に6CPを置いた。 3つ目の峠=辰巳峠を越え、鳥取県に入ると急な下り坂で一気に下る。 実は30年前の辰巳峠の印象が全く残っていないのだが、ラリーに使おうと思っていた位だから、もっと険しい道だったと思うのだが・・・。 そう言えば、人形峠もダートだった様な気がするが・・・。


  一気に国道を下った後、旧佐治村(今は鳥取市佐治町になった)の役場への入口の交差点から県道230号に入り、さじアストロパークに向かう。 県道に入ってすぐに7CPを置いた。 クイズも設定しているが道幅が余り広くないので、極力路肩寄りに寄せてチェックして下さい。

  8CPを置いたさじアストロパークは、単に天文台があるだけでなくプラネタリウムもあり、更にロッジなどの宿泊施設もある。この辺りだと夜は真っ暗で、星空観測には良い環境なのだろう。

  県道230号を更に飯盛山方面に向かう。この県道元々は林道で、恐らく30年前にコースとして検討していた道だと思う。 コマ図15図地点でどちらに進むべきか迷った。カーナビのデータでは直進方向が県道指定になっているが、どうも入口の雰囲気が怪しい・・・。 ひとまず直進したら、草洗車地獄!(笑) ボディサイドだけでなく底まで洗ってくれる! Uターンできる場所も無く結局通り抜けて、15図地点から再アプローチとなった。 15図右折方向を進むと、津無という小さな村落を抜けるが、なかなか良い雰囲気の道が続く。

  県道49号に入り、牛戸の村から農免農道に入る。その入口に9CPを置いた。 道の雰囲気は林道そのものである。その道で運び出すのが木(林業)ではなく、農作物(農業)であるため農道という事だ。 試走時は梨の収穫が真っ盛りで、柿はまだまだ青い状態であった。一面に果樹園が広がる所に、『梨と柿 ふる里の道』と書かれたでかい農道完成記念碑があった。
鳥取で石碑といえば、「鳥取県知事・西尾邑次」この人の名前がある(笑) 昨年のshixpoDR#9の問題Aだった林道円谷広瀬線の竣工記念碑にも名前があった。


  鳥取自動車道の立派な高架をくぐり、用瀬の『流しびなの館』を目指す。

  その前に、この鳥取自動車道、30年前の鳥取しか知らない私には非常に鳥取に不釣合いな道に見える(笑) しかしこの道のおかげで近畿地方から鳥取へのアクセスが飛躍的に良くなっている。実際私もコース作成後、この道のおかげでスムーズに中国道・佐用JCTまで走る事が出来た。
鳥取への道は、昔の『国道2号線と9号線を結ぶ=29号線』という名誉な名前を持つ国道29号線から、今ではこの鳥取自動車道に取って代わられている。

  さて、『流しびなの館』は、用瀬の伝統行事である流し雛をテーマに建てられた人形の館で、各地から寄せられた江戸時代の雛人形、竹田人形、御所人形、鳥取を代表する民芸品の押絵雛などが展示されている。
  ※流しびなの館: 開館時間:9:00〜17:00  毎週水曜日と祝日の翌日が休館。 入館料=300円。

  当初プランでは、旧若桜線の終着駅で、今も現役の展車台(ターンテーブル)が残る若桜駅を考えていたが、距離が長くなるのと、群馬まで戻る時間を考えると、ここで終了!(笑) 若桜周辺にも林道や訪れたい場所があるので、またの機会にしたい(あるのか・・・?)。



※今回は、距離計測の違いで、『ダンガンクラス』と『エンジョイクラス』を設けました。
  ◇エンジョイクラ ス:各CP間の距離を100mの位までkm単位で解答(10mの位は四捨五入)してください。
               誤差0.1km毎に1点減点です。
  ◇ダンガンクラス:各CP間の距離を10mの位までkm単位で解答(1mの位は四捨五入)してください。
               誤差0.01km毎に1点減点です。
クイズ3のボーナスクイズは、エンジョイクラス、ダンガンクラスとも共通です。どちらのクラスでも解いて頂いても、パスして頂いても結構です。
減点、ボーナス点はクイズ3の説明の通りです。

尚、下記11.注意事項の(4)は、ダンガンクラスのみが対象となります。
また、優勝者には記念品をお送りしていますが、エンジョイクラスの参加者が、ダンガンクラスの参加者の1/4以上ある場合に、エンジョイクラスが成立するものとして、優勝者の方に記念品をお送りします。
1.コース: 鳥取県東伯郡三朝町『道の駅 三朝楽市楽座』 
             
〜 鳥取県鳥取市(旧八頭郡)用瀬町『流しびなの館』 
 約96km
2.試走車: 車種=スズキ スイフト (マニュアルミッション 1名乗車)
タイヤ=ミシュラン PP2 195/55R15
距離計測器=永井電子機器ウルトラスピードメーターMODELNo.4020(1m計測)
走行=制限速度+α(一般車の流れ) キープレフト完全グリップ
走行日=2010年9月19日   天候=晴れ  路面状況=ドライ
3.基準距離: スタート〜OD=6.119 km
4.開催期間: 2010年 10月 2日(土)〜2010年 12月 19日(日)

※開催期間は12/19までとしていますが、今回のコースの積雪状況が判りません。 コース途中の恩原高原スキー場のスキー場開きは毎年12月23日に行われる様です。 早めのご参加をお願いします。
5.応募締切り: 2010年 12月 25日(土) 郵送の場合消印有効
6.結果発表: 2011年 1月 9日(日)予定
7.成績: 問題の解答の正誤により、誤答の場合あらかじめ決められた減点を与え、その減点合計の少ない順に順位を決める。
同点の場合は、解答提出の早いチームとする。
提出も同日の場合は、距離誤差の少ないチームとする。
更に同点の場合、解答発送(消印またはメール発送)の早いチームとする。
発送も同日の場合、走行日が早いチームとする。
8.参加費: 無料
9.解答の提出: 提出方法=所定の解答用紙に記入し、郵送もしくはメールで。
郵送の場合の提出先=E−mailで、お問い合わせ下さい。
10.質問等問合せ先: 携帯TEL=090−8174−6781
または、E−mail=Chobi-chan@mx6.ttcn.ne.jp (なるべくメールで)

    メールアドレスは、先頭の「c」を小文字の「c」に訂正して下さい。
尚、質問に対しては即答はせず、回答の必要があると判断した内容について公式通知にて公開する。公式通知発行前に参加済み、又は解答提出済みの参加者がいる場合でも、考慮しないものとする。参加者はこれを了承したものとする。
11.注意事項: (1)当ドライブラリー(以下DR)に参加中に、万一、事故等のトラブルにあっても、作成者、主催者は、一切責任を負わない。
また、参加者は道路交通法及びその他の諸法令を遵守する義務を負い、社会常識等に反した行動は、断じて取らないようにする事。 参加者は、その旨を了承し、参加したものと判断する。
(2)当DRの夜間走行は、禁止する。クイズが解けません。
(3)工事や災害による通行止めがあった場合、参加者全員がその区間を通過できない場合は、その区間をキャンセルとする。1名でも通過できた場合は、成立とする。この場合、その区間の不通過者の減点は、通過者の内の最大減点とする。
(4)このコースはドライブラリープロジェクトが開催する ドライブラリー選手権に登録しております。 このコースの結果はドライブラリー選手権の結果に反映され、 参加者のお名前と成績がドライブラリー選手権のホームページで 公開される可能性があることを予めご了解ください。
万一、お名前の掲載に不都合がある場合は、匿名での掲載とさせて頂きますので、その旨をご連絡ください。 全く掲載を希望されない方はその旨をご連絡下さい。


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