第13回 『彩の国・嵐山 思い出ドライブ 115km』 第13回は、埼玉県です。      

  PDQMの1月号と言えば、千葉での開催でした。今年もうましかさんの『風の巡礼』で千葉のコースが1月から公開されています。
過去のPDQMを見ていると、3月、4月号では尾針さんの地元・嵐山周辺のコースが多いのに気が付きました。 尾針さんの地元のマイナーな(?)スポットが数多く紹介されています。
その中からタイトルに『嵐山』の名が入っている2コース(1992年3月号・第82回『埼玉・嵐山「わが町」』と1996年3月号・130回『彩の街・嵐山』)をベースにコースを作成する事にしました。 15年以上が経過して、それぞれのスポットがどうなっているのか、もう一度訪れて見たいと思います。 当時参加された方は、当時を思い出しながらご参加下さい。 
 また、尾針さんが亡くなられてからもう1年が経とうとしています。 PDQMやPDccQRだけでなく、嵐山町で開催されたカーオリにも参加された方も多いと思います。 その時のことや尾針さんのことを思い出しながら走って下さい。

 今回のコースは、河原沿いの道などで車幅規制(1.9m)のある場所が数か所あります。ご注意ください。
1992年3月号・第 82回 『埼玉・嵐山「わが町」』・・・・・pdf形式(かなり重いです)
1996年3月号・第130回 『彩の街・嵐山』・・・・・・・・・・・pdf形式(かなり重いです)

 ※今回も訪れる場所については、PDQMのコース作成記をそのまま流用させて頂く事とする。その部分は、青字で示します。


  スタートは、第82回は関越道・花園ICの出口で、今ではとても使えない。 2004年3月に開設された嵐山小川ICに近く、PDccQRや嵐山カーオリのスタート場所に使われた嵐山町役場をスタートとする。 ODは第130回と同じ、火の見やぐらとした。 そばにあるビニールハウスなど、雰囲気は当時のCPと変わっていない様だ。


  比企郡の冬の田園風景を眺めながら、鎌倉武士・畠山重忠の墓所を訪れる。重忠は鎌倉武士の鏡とされており、墓所には勇ましいひよどり越えの重忠像がある。 
≪試走時、墓所に熱心にお参りする数人の中年婦人の方々がいた。今でも地元の人にとっては関わりの深い人物なのだろう。≫


  辻村さん(第130回のコース作成に同行した、嵐山町役場企画課の方)の案内で川本に、荒川を越冬地として10年になるコハクチョウを見に行く。約100羽の白鳥が川面をのんびり漂っている。ここは白鳥の越冬地としては南限になるという貴重な場所だ。早朝から訪れる見学者たちは、白鳥を驚かさないように静かに見ている。 
≪最初の試走が2月26日と遅く、もう北へ旅立ったのか、残念ながら白鳥は観察場所の近くにはおらず、離れた所に10羽程度いるだけであった。 また、例の鳥インフルエンザの影響で、白鳥への餌付けは禁止になり、見学者は帰りに靴の裏の消毒を行うようになっていた。≫


  なにもない川本町に、新しく県営の農林公園ができた。ただし広すぎて今回はパスする。隣に川本町営のサングリーンパークがあり、ファミリーでにぎわっている。
  次に案内してくれたのは「ふるさと牧場」。メインは養鶏場なのだが、ロバやヤギ、七面鳥などがいて、触れることができる。子供たちに人気のある場所だが、注意書きに「ロバはかむことがあり、ヤギや鶏は角やくちばしでつつくことがある」と書いてあった。この当たり前のことを知らない人が多いというのが、動物と触れ合う機会の少ない日本を象徴しているように思えた。 
≪2回の試走時とも、動物たちに触れ合っている子供や家族連れはいなかった。 また、すぐそばに有料のドッグランができていた。これも時代の流れか・・・≫


  冠水橋だった押切橋が立派になり、途中から堤に直接出られるようになった。荒川の左岸を行く。ゴルフ場の脇を走る道で、変化に富んでいて楽しい。荒川の広々とした河原がさまざまに利用されている様子がわかる。 
≪残念ながら車では通れなくなった場所が多く、熊谷の市街地を迂回しながら先に進まざるを得なかった。≫


  久下橋は荒川にかかる最後の冠水橋だと思う。記念にと思ってこれを渡ると、畑の中に長い直線路1本だけのテストコースがある。珍しいブレーキのテストコースである。 
 ≪久下橋は、2003年6月に新久下橋完成により、その役目を終え撤去された。 その跡に4CPを置いた。 川が増水すれば水面下に沈んでしまった久下橋に対して、新久下橋は川面の遥か上を渡って行く。 現在の交通量を考えると、僅か8年前まで貧弱な橋がここにあったとはとても想像できない・・・。 またブレーキのテストコースもその一部が残っているようだが、閉鎖されている。≫


  野原の文殊様は日本の三体文殊といっている。日本の三文殊というのは知っているが、三体文殊というのは何かわからない。だが、最近の受験戦争の激化で神仏にすがる人も多く、ここも大いににぎわっている。 
≪試走時は、大学の2次試験のまっただ中だったためか、願をかける受験生らしき姿は無かった。 第82回では受験に関係する奉納額が問題であったが、時代が変わったなーと思わせる奉納額があったので、問題にした。 さて何かはお楽しみに。≫


  林の中の鉄板道路を安全第一で通る。嵐山町北部の丘陵の上を走る眺望の良い道だ。嵐山町唯一のスカイラインなので、嵐山スカイラインと呼ぶことにしよう。
≪残念ながら鉄板道路は普通の道になっていた。でもその道はダート!  「一般車両通行優先」の看板がたくさん立っているので、一般車でない車=工事車両か業者の車が、道の途中にある施設置き場に行くために鉄板を敷いていたのではないかな・・・? ダートは荒れた所が全くなくいいダートだし、尾針さんが「嵐山スカイライン」と名付けた道も尾根を走る気持ちいい道だった。≫

≪PDQMの時は造成工事中だった新しい工業団地を抜け、団地ができる前の雰囲気が残る道で、試走時は梅の香りがあふれていた小さな峠を越えて、二ノ宮山に向かう。≫

  昨年、滑川町の二ノ宮山頂上に展望塔が完成した。標高は132m、展望塔は23.7mだが周囲は平野で、360度見渡せる眺めのいい場所だ。足下にあるゴルフ場の芝生もきれいだが、遠景の中にあるものを、一つひとつ確認していくのもまた楽しい。ただし、息を切らして展望塔に上がっても飲み物がないので、できれば飲み物持参で上がったほうがいいだろう。もちろん持っていったものは持ち帰ってください。
≪私は、第82回には参加しておらず、今回初めて展望塔に上がったが、寒い日だったのに展望塔に着いた時は汗が噴き出していた・・・。 途中上り勾配22度という看板を見るだけで、息が切れる(笑) でも尾針さんが言われるように展望塔からの眺めは良い。クイズも設定しているので、汗が引くまで景色を眺めて下さい。≫


  さて、嵐山はわが町、読者の皆さんに喜んでもらえるものは、金子さん(第82回のコース作成に同行した、嵐山町役場の方)推薦の「うさぎや」という小さなダンゴ屋の小さな串だんご。それと、昨年の10月にオープンした店、手打ちの田舎そば「あきやま」。自動車教習所の教官だった秋山さんが、そば好きが高じて自分でそばを打ち、そば屋になってしまったという。小さな店ではあるが、ここのそばを味わってみてほしい。大きくて立派な店によくある演出や飾りはないが、素朴な味わいがいい。
≪今回の試走ではあきやまにはお邪魔しなかったが、まだ44図地点でお元気で営業されている。 この辺りを通るのはお昼過ぎだと思うが、是非寄り道して下さい。≫

 ≪PDQMで尾針さんは、「うさぎや」と「あきやま」を紹介されているが、今回は、コースからは少し外れるが、嵐山・菅谷にある和菓子屋「岡松屋」さんを紹介します。 最中、栗饅頭などの和菓子の定番の他、スイートポテトや「ぶるーべりー和風留(ワッフル)」など洋風っぽい和菓子もある。特に最中(包み紙が畠山重忠)は、餡子が甘すぎず程よい甘さで美味しい。 我が家では、いつも家内と娘が食べてしまい、私はあまりあり付けない・・・。 場所は、44図のミニストップの信号を左折せずそのまま直進し、T字路信号(嵐山駅(東)信号)を左折したすぐ先右側にある。 または、8CPチェック後、45図の信号を右折し、線路沿いに進むと44図先に出ることができる。 
 実は、今回初めてお店の奥さんと話をしたが、ここのご主人が嵐山町の観光協会の関係者(会長?)の様で、嵐山カーオリかPDccQR開催の際、打ち合わせに尾針さんが何度か来られていたとの事。 昨年亡くなられた事をお伝えすると、非常に驚かれていた。 尾針さんにも関係あるお店であった。 是非お土産にどうぞ!≫


  畠山重忠が菅谷館を築いた時に、鬼門にあたる方向に建てたのが鬼鎮神社である。勝負事の神様といわれ、絵馬にはあらゆる勝負事の願いがあって面白い。宝くじから選挙、受験はもちろん、タレント志願などとてもバラエティーに富んでいる。鬼鎮様はよく願いが叶うという評判です。あなたもどうぞ!また、ここの豆まきは「福はうち、鬼はうち、悪魔は外」というユニークなもの。


  「たまねぎ」は尾針家御用達(?)のレストランだ。おいしくて雰囲気が良く、そのうえ安いという三拍子そろったお店で、店主の了承を得て紹介することにした。高い値段の店が多い昨今では、貴重な存在だ。
≪ご主人に了解を得て、今回もCPを置かせて頂いた。 PDQMのお話をすると、『15年前くらい前だったよねー』ってはっきりと覚えておられた。 尾針さんが亡くなられた事はご存じなく、やはり驚かれていた。 営業時間は、11時〜14時30分までだが、15時から20時までは、やきとりやもつ煮、カレーソースなどのお土産メニューを販売している様だ。 ご主人から『是非、立ち寄って下さい!』とのお言葉を頂いた。 PD誌を見せてもコーヒーはサービスにならないと思いますが(笑)≫


  高坂駅前通りに、高田博厚氏作のブロンズ像が並んでいる。まるで野外美術館の趣があり素晴らしい。これで背景になる街並みが落ち着いた色彩で統一されているならば、もっと素晴らしいのだが・・・。


  坂戸在住の根岸さん(第130回のコース作成に同行した、嵐山町役場総務課の方)が案内してくれたのは、できたばかりの聖天宮。三清道祖神様を祭る道教の御廟だ。建物すべてに、極彩色の絵画、彫刻が施されている。これらは台湾でつくられ、建物自体は12年がかりで建造されたという。参観は自由だが、希望者には道教の参拝の仕方を教えてくれる。
≪第130回の時以来に訪れたが、その建物の鮮やかな(派手な?)色使いは変わっていない。ただ、当時は無料だったはずだが、参拝料(300円)が必要になっていた。≫


  越辺川に掛かる八幡橋はクルマの通れる木製の冠水橋だ。今では貴重な存在となってしまったが、ここもそのうちなくなるのかと思うと寂しくなる。 大きな蔵が美しい笛木醤油は、寛政元年創業という歴史ある蔵造りの醤油屋さんだ。自慢の金笛醤油はもちろんだが、醤油漬けの漬け物がまたおいしい。
≪尾針さんが心配された八幡橋は、まだ木製のまま健在だった。 すぐ近くには東に延びつつある圏央道の高架が遥か上空を通っている。 笛木醤油のお店の方もPDQMの事は覚えておられた。 『確か、この瓶がクイズだったよね?』って、醤油瓶を見せてくれた。 これも時代の流れか、和風ではあるがフォンドヴォーが新製品としてショーケースの一番目立つ所に置かれていた。 『チョット高いんですけどね・・・』って店員さん。 クイズは設定していないが、是非立ち寄って醤油瓶と再会して下さい。≫


  鳩山ニュータウンの一番にぎやかな場所にモニュメントと噴水があり、そこからはるか向こうの丘に、ギリシャの神殿のような建物が見える。これが鳩山ニュータウンのシンボル、ファニチーで、天体を表しているという。なかなか素晴らしい。そのそばにある銀河鉄道をゴールにする。トロッコの銀河鉄道は、レールはつながっていないが、林の中のプロムナードを行くといくつかの駅があり、なかなかロマンチックで楽しい。読者にもそれを十分に味わってもらうことにする。
≪第82回と同じルートの『宇宙航空研究開発機構・地球観測センター』を経由する予定であったが、『山村学園短期大学』の先からの地球観測センターへの道が通行できなくなっていた。諦めて鳩山ニュータウンの途中からショートカットするルートとした。≫
≪鳩山ニュータウンは、1974年から1997年までの23年間分譲されていた。これだけの期間分譲されていたら、多摩ニュータウンのように一気に高齢社会にはならなかったのだろうが、第82回のコマ図42図(今回の66図地点)の目標物だった「松栄小学校」が廃校(2007年に統合)になっている事からも、この街の高齢化が進んでいるのが判る。 ゴールの銀河鉄道には数年前に来た(何で来たのか覚えていない。第82回のコースを走った訳ではなく、どなたかが作成したコースで来たのか・・・?)が、その時も誰もおらず、何か寂れた感じがしたが、今回は更にその感が強かった。 第82回では、銀河鉄道を更に歩いて進む様に問題が設定されているが、今回は、距離も長く、PDQM2回分の見どころを取り入れているため、恐らくゴールするころには日が傾いていると思うので、問題はゴール地点近くにした。 時間がある人は少し先まで歩いてみて下さい。≫

《開催要領》
※今回は、距離計測の違いで、『ダンガンクラス』と『エンジョイクラス』を設けました。
  ◇エンジョイクラ ス:各CP間の距離を100mの位までkm単位で解答(10mの位は四捨五入)してください。
               誤差0.1km毎に1点減点です。
  ◇ダンガンクラス:各CP間の距離を10mの位までkm単位で解答(1mの位は四捨五入)してください。
               誤差0.01km毎に1点減点です。
クイズ3のボーナスクイズは、エンジョイクラス、ダンガンクラスとも共通です。どちらのクラスでも解いて頂いても、パスして頂いても結構です。
減点、ボーナス点はクイズ3の説明の通りです。

尚、下記11.注意事項の(4)は、ダンガンクラスのみが対象となります。
また、優勝者には記念品をお送りしていますが、エンジョイクラスの参加者が、ダンガンクラスの参加者の1/4以上ある場合に、エンジョイクラスが成立するものとして、優勝者の方に記念品をお送りします。
1.コース: 埼玉県比企郡嵐山町『嵐山町役場』 
             
〜 埼玉県比企郡鳩山町『鳩山ニュータウン』 
 約115km
2.試走車: 車種=スズキ SX4 (オートマチックミッション 1名乗車)
タイヤ=ブリヂストン ブリザックRevo2 205/60R16
距離計測器=永井電子機器ウルトラスピードメーターMODELNo.4020(1m計測)
走行=制限速度+α(一般車の流れ) キープレフト完全グリップ
走行日=2011年3月5日   天候=晴れ  路面状況=ドライ
3.基準距離: スタート〜OD=6.508 km
4.開催期間: 2011年 3月 19日(土)〜2011年 6月 12日(日)
5.応募締切り: 2011年 6月 16日(木) 郵送の場合消印有効
6.結果発表: 2011年 6月 26日(日)予定
7.成績: 問題の解答の正誤により、誤答の場合あらかじめ決められた減点を与え、その減点合計の少ない順に順位を決める。
同点の場合は、解答提出の早いチームとする。
提出も同日の場合は、距離誤差の少ないチームとする。
更に同点の場合、解答発送(消印またはメール発送)の早いチームとする。
発送も同日の場合、走行日が早いチームとする。
8.参加費: 無料
9.解答の提出: 提出方法=所定の解答用紙に記入し、郵送もしくはメールで。
郵送の場合の提出先=E−mailで、お問い合わせ下さい。


※メールで解答を頂いた場合、インターネット上の何らかのトラブルで届かない場合もあります。 解答のメールが届き、解答を受理した場合は、受理メールを返信しますので、ご確認ください。
もし、解答を送られてから1週間が過ぎても受理メールが届かない場合は、問い合わせをお願いします。

また、郵送の場合もメールアドレスの記載がある場合は、解答が届いた旨をメールでお知らせします。
10.質問等問合せ先: 携帯TEL=090−8174−6781
または、E−mail=Chobi-chan@mx6.ttcn.ne.jp (なるべくメールで)

    メールアドレスは、先頭の「c」を小文字の「c」に訂正して下さい。
尚、質問に対しては即答はせず、回答の必要があると判断した内容について公式通知にて公開する。公式通知発行前に参加済み、又は解答提出済みの参加者がいる場合でも、考慮しないものとする。参加者はこれを了承したものとする。
11.注意事項: (1)当ドライブラリー(以下DR)に参加中に、万一、事故等のトラブルにあっても、作成者、主催者は、一切責任を負わない。
また、参加者は道路交通法及びその他の諸法令を遵守する義務を負い、社会常識等に反した行動は、断じて取らないようにする事。 参加者は、その旨を了承し、参加したものと判断する。
(2)当DRの夜間走行は、禁止する。クイズが解けません。
(3)工事や災害による通行止めがあった場合、参加者全員がその区間を通過できない場合は、その区間をキャンセルとする。1名でも通過できた場合は、成立とする。この場合、その区間の不通過者の減点は、通過者の内の最大減点とする。
(4)このコースはドライブラリープロジェクトが開催する ドライブラリー選手権に登録しております。 このコースの結果はドライブラリー選手権の結果に反映され、 参加者のお名前と成績がドライブラリー選手権のホームページで 公開される可能性があることを予めご了解ください。
万一、お名前の掲載に不都合がある場合は、匿名での掲載とさせて頂きますので、その旨をご連絡ください。 全く掲載を希望されない方はその旨をご連絡下さい。


コマ図 チェックポイント クイズ (pdf書式)  (Excel書式 圧縮) ※pdf書式では画質が落ちますので予めご了承下さい。

コースレイアウト図  (pdf書式)

 解答用紙
  (pdf書式)  (Word書式 圧縮)  

公式通知  公式通知5(2011.6.12) 公式通知4(2011.5.29) 公式通知3(2011.4.30)
          
公式通知2(2011.4.11) 公式通知1(2011.3.26)

結果(pdf形式です)  個人情報保護のためパスワード管理をしています。

解答(pdf形式です)

PDF形式をご覧になれない方は、こちらからダウンロードして下さい。

setstats

1