[NEXT・INPLAS杯 OQM2007 シリーズ 第3戦]
(ML-DRC2007 第14戦)


尾 針得介の元祖クイジーマップ OQM-30
秋・御嶽山を巡って爽やか高原ドライブ 116km

開催期間:2007年7月20日〜2007年10月21日
(終了しました)


コース全体図 参加者の声賞品

NEXT・ INPLAS杯OQM2007シリーズの第3戦です。今回はOQMが早くも“第30回”をseibi迎 えるので、記念すべきコースを作ろうとトライしました。標高3067mで、独立峰としては富士山に次ぐ第2位の高さではあるが、高速道や一般国道から見る ことができないためか信仰の山として知られるだけで、その姿を富士山や槍ヶ岳のようには知られていない御嶽山を巡ってもらいます。そして、1969年に開 催された「第11回日本アルペンラリー」で第1ステージのゴールだった濁河温泉をコースに入れることにした。四季を通じて営業している温泉街としては標高 1800mの日本最高地の温泉街である。日本アルペンラリーの本の中に濁河温泉でスカイラインを整備している写真があるのだが、これは弓田真喜男キャプテ ンと私のチームのファクトリーカーである。私にとっては懐かしい地をまずは目指してコースを作り始めた。

staff今 回のスタッフはOQM運営委員会の矢木雅人くんと三宅高志さんで、PDQMの最後のコースを作成した時と同じ顔ぶれとなった。試走車は三宅さんの三菱シャ リオグランディス4WDで、計測器はサブトリである。

mitakeス タートは道の駅三岳。最近では珍しい道の駅で、レストランがありません。小さな売り場ですが野菜直売所では朝取りの山菜を求めて賑わっていました。ユニー クなお握りなどもあるので、腹ごしらえはできます。不安な方は国道19号沿いにあるコンビニでどうぞ。

2図で今回唯一の信号機のある交差点を右折する。信号の 数をクイズにしたかったが・・・。御嶽神社のいくつかある里宮の一つや太陽系の宇宙をモチーフにした太陽の丘公園なども寄りたい所なのだが、ODの前なの で補正が狂う可能性を考えて横目で見ながら通過する。

3図で右折すると行き交う車はほとんどなくなる。倉越パ ノラマラインに入るが展望はまったく無い。豊かな緑の中を行くと、草むらに廃バスが鎮座していた。これもクイズにしたかったが、またOQM−26の美ヶ原 の時のように無くなってしまうと困るのでパスする。

tenbou寒原牧場を過ぎて、つづら折れの急坂を登る と小さな展望台らしきものがあった。そこからの眺望は広い緑の海原が展開しているスケールの大きな風景だった。しかし、ここ以外はパノラマラインらしい雰 囲気が無かったのはなぜだろう。でもヒルクライムの道としてはとても楽しい。

torii大 きな鳥居がある円形の広場に出た。御嶽信仰の登山道である霊峰ラインとの合流点である。外周に沿って走ったが、そのラインはCPの写真で判断して下さい。 その大鳥居が壊れ掛かっていた。普通の鳥居が壊れているのはいくつも見ているが、このような大鳥居が壊れ掛かっているのは初めて見た。

古くからの道である霊峰ラインは路面の程度は落ちるが、 深山の雰囲気は十分にある。のぼり旗がはためく八海山神社は石像や石仏石碑などがたくさんあり個性があって面白い。その中に弘法大師像があった。神社なの になぜだろう。ここはまだ明治維新の前なのだろうか。

千本松見晴茶屋は随分前に廃業していた。裏に回ると確か に見晴らしがよい。時の流れでお客が自動車で来るようになってからは寄る人がいなくなったのだろう。近くにというか、この道のあちこちに大きな石碑があ る。「○○霊神」とあるので神道の墓所らしい。信仰の霊山らしい雰囲気が漂っている感じである。

ski御 嶽ロープウエイスキー場でやっと広々とした開放感を味わう。小型のゴンドラのリフトが稼働しているが人影はない。スキー場の拠点となっている施設に立ち 寄ってみたが、これといって魅力のあるものがなかった。下りは御岳ブルーラインというが、広く青い空とでもいうのだろうか、そのネーミングの意味がわから ない。ここも緑の中のゆったりとした壮快な道をひたすら下る。

池の沢にポケットパークなるものがある。駐車場とトイレ があるが公園は無い。でも観光施設、宿泊施設案内が面白い。このように沢山の案内があるのは珍しい。

kuzou九 蔵峠の小さく突き出たところにある小さな展望台が楽しい。正面に立ちはだかるような御嶽山にあるスキー場を見ると、その場所の高いことがよくわかる。眼下 に広がる開田高原は高原というよりも谷間の村という印象である。

開田高原に入り、美味しいそば屋を探すことにする。昔来 た時はそば屋がたくさんあったような気がしたが、今回はやっと一軒見つけた。「本手打そば高原食堂」という店で、ざるそばが一mori枚 500円とリーズナブルだし、そばがきちんと角が立っていて美味しかった。そば打ち名人の三宅さんも納得していたので良かったと思う。

長峰峠の茶屋は以前来た時よりもぐ〜んと古びていて、chayaちょっ と寄る気になれなかったが、隣の丸太小屋では青白い煙が全面から出ていた。最近は規制されて焚き火ができなくなったので珍しい。覗いて見るとイワナを囲炉 裏で焼いているのだった。

日和田高原は見事な白樺林が広がっている。今まで幾多のshirakaba美しい白樺林を見てきたが次々と失われてい く。「ラリークリサンテーモ」の最終試走で感動した地蔵峠の朝もやの中の白樺林は広い駐車場になってしまい。聖峠の見事な白樺林は疎らになって、かつての 面影はなくなっている。しかし、ここの白樺林はよく管理されていると見えて広々と実に美しい。

柳蘭峠からチャオ御岳スノーリゾートのよく整備されたエ リアontakeを抜けると御嶽山が大きく迫ってくる感じに見 える。濁河峠にかかると道路工事をしており、通過はできるが辺りを楽しむ雰囲気ではない。ふと気がつくと周辺の白樺が茶色っぽく見える。工事の埃でも付い たのかなと思ったのは自分のいたらぬところで、これは「岳樺」であった。

第11回日本アルペンラリーの第1ステージのゴールで あった濁河温泉は基本的には何も変nigorigoわっていなかった。急な坂道にポツンポツン と旅館がある。通年営業している温泉街としては標高1800mで「日本一高所にある温泉街」と誇っているのに、温泉宿はいくつもあるが並んでいるわけでは ないので、「温泉街」という文字から受ける印象とは違うのが面白い。

濁河渓谷の上を走る長い道を日本アルペンラリーの時は 登っ てきた。今と道幅は変わらないと思うが、その当時はガードレールもないダートで、しかも、今と違って谷側は立木がまったく無くて深い谷が丸見えなのだか ら、今思えばよく走ったものだ。現在は谷の深さが見えないので恐怖感はまったくなく安心して走れる。大平展望台から谷底を覗いてみれば、その深いことがわ かるはずです。何しろ、ここの谷底は500mも下にあるのです。ここは飛騨・美濃紅葉三十三選に選ばれている所で、この深い谷が紅葉したら、それはそれは 素晴らしい景色でしょう。

鈴蘭高原は標高1250mの高地に作られた、ゴルフ場や スキー場もある大きな別荘地で、建物も大きくて新しいものを見掛ける。他の別荘地ではかなり痛んだ建物を見かけることが少なくないが、それから見れば凄い と思う。「コンビニエンスストア」という名前の小さな店があるのが面白い。残念ながら閉まっていて我々は利用することができなかった。

最後に鳥屋峠を越える。ここでやっといつも走っている林 道の道に出会った。沢沿いに登っていく4m幅の道は私にとっては快適な道である。しかし、路面には小さな石が落ちている。雨の後は気をつけて通っていただ きたい。峠に牧場のゲートがあった。ここへ来るためなのだろう、下りの道はきれいに整備されていた。

ゴールは「たかね工房」というちょっと変わった名前の道 の駅である、その由来は、特産物のtougarashi赤唐辛子を加工して名物に仕上げている工房な のである。唐辛子の加工品がたくさんあって面白い。タバスコのような「うまっ辛」などの原料は18ヶ月間漬込み熟成した唐辛子を使用しているので、「激 辛」と銘打ってあっても思ったほど辛くはなく、旨味があって美味しい。レストランのメニューも「激辛」とあってもさkushiyakiほどではないので召し上がってみて下さい。 この道の駅で働く人々は皆純朴で感じが良いのが嬉しい。テントの中で串焼きを売っ ているおばさんが楽しく話し相手になってくれる。高級ステーキのような霜降り肉の串焼きがユニークで、確かに柔らかくて美味しいのだが、500円という価 格は安いのだろうか。

今 回の緑の中を走る御嶽山周回コースを楽しんで下さい。特に秋の紅葉は素晴らしいと思います。ただし、標高が高いので見頃は現地の観光協会などに問い合わせ て確認して下さい。



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