[NEXT・INPLAS杯 OQM2008 シリーズ 第1戦]

尾針得介の元祖クイジーマップ OQM-32
春・富士川そして富士をドライブ 99km

開催期間:2008年3月15日〜2008年6月22日
※終了しました。


コー ス全体図参加者の声賞品

NEXT&INPLAS杯OQM2008シリーズの第1戦です。2008年も引き続きご参加くださいますようによろしくお願いします。
 第12回のOQMでJR清水駅をスタートし薩た峠を経て道の駅とみざわでゴールしたが、今回はその第2ステージとして、その道の駅とみざわをスタートにしてコースレイアウトを行った。

今回は日を変えて2回の試走をした。今年もスポンサーをしてくださる川口浩さんと、OQMscリーダーの矢木雅人くん、そして昨年新たにスポンサーになってくださった若山晋さんの4人で正月に作成したが、日没が早くてコース終盤の朝霧高原周辺が未完成となってしまった。その後は雪に妨げられて走れず、予定通りに開催するための締め切りが迫った2月17日に再試走することが出来た。車は川口さんの新しいレガシィワゴンで、距離計測時は川口さんと私の2名乗車である。

道の駅とみざわは開店が9時なので、観光バスのトイレ利用だけが賑やかな駐車場をスタートして富士川の対岸にある身延線の井出駅の脇から山に入る。OD前の山道は補正が狂いやすいが、ここは狭い道だからトレースルートは一定するので大丈夫でしょう。

山から降りて国道に合流する近くで再び山に入るが一車線の道でなかなか面白い。峠近くの窪地に小さなドームがあった。通り掛かった人に尋ねると天文台とのこと、こんなに小さな天文台は初めて見た。クイズにしたかったがドライバーからは見えないので惜しいけれど採用しなかった。

線路際に立派な八幡神社があり、その前に踏切があるはずなのだが、それらしき物はまったくない。帰ってから調べたが、どの地図にも踏切を通って国道に出られるようになっていた。これはどういうことなのだろう・・・元になる国土地理院の原図が間違えているとしか思えない。

本郷の千年ザクラは見事な枝振りで満開の時は見事だろうなと思う。サクラ見物で交通規制があると困ると思って問い合わせたら、規制するほどの見物客は来ないとのことでホッとする。ここで予定していた道に右折するとフラットなダートであった。2kmくらいで国道に出るはずだがダートは使わないことにしているので残念だがキャンセルする。

旧道の榧の木トンネルの手前から清子(せいご)の集落を抜ける道はマップルの地図には載っていないが、一車線のよい道である。なぜか社殿もないのに鳥居だけあるところの先に女性ハンターが谷の方を見ていた。何を狙っているのかと思って通過したら、車の直前に左の山からイノシシが飛び出してきて右の谷に飛び込んでいった。間一髪、急ブレーキで避けることができたが、新車のレガシィにぶつからなくて良かった。相手がイノシシでは修理代を出してもらえないものね。その先でまたハンターがいたので、そのことを伝えたら、すぐさまトランシーバーで指示を出していた。チームを組んでイノシシ狩りに来ているという。

久遠寺入口の総門の辺りは歴史を感じさせる建物があって良い雰囲気だが、車を停める場所がないので残念ではあるがパスする。正月の交通規制で迂回させられた道はラウンドルートとして利用出来て良かった。正月には渋滞で行けなかった上の駐車場は有料だったのでパスし、三門脇の無料の駐車場に入れる。巨大な三門は“日本三大門”と言っているが、後の二つはどこでしょう・・・自ら“三大何々”というは眉唾ですね。京都にはこのくらいの山門はいくつも見られるのです。ここから本堂に向かう石段は・・・う〜ん時間がないのでパスして門前商店街を散策すると楽しい。これぞ門前町の感じ、警察の駐在所も雰囲気を壊さないようにしているのが嬉しい。

元祖みのぶまんじゅうの『甘養亭』は寛永3年(1626年)創業で老舗の雰囲気たっぷりながら値段は12個入りで800円と安くて美味しい。そしてショーケースに昔からの菓子製造に使われた道具が博物館のように陳列されているのが面白い。2階はミュージアム(入館500円)になっており、かつて輸出された陶器のオールドノリタケが展示されている。

三差路の角にある『河内屋』は昔ながらの大衆食堂で、町の商工会のホームページではとてもユーモラスな自己紹介をしており、“しいたけ丼を召し上がれ”とあったので寄ってみたら、甘辛く煮た国産のしいたけと山菜を卵でとじたしいたけ丼は期待に違わず美味しかった。そういえばしいたけそばやうどんは食べたことがあるが、しいたけ丼はよそで見掛けたことが無いような気がする。

身延山の脇を抜けていく道は交通量もなく気持ちよく走れる。そしてとてもユニークなお供え物がたくさんある神社があった。とてもユーモラスな感じがするが、ご当人たちにとっては切実な思いであることが理解できます。

道の駅富士川ふるさと工芸館は名称の通り、陶器・ガラス・和紙・木工などの工房があって体験できるようになっている。そして富士川流域の特産品である水晶・印伝・印章・雨畑硯・ゆずワインなどの展示販売もされている。広大な敷地の全貌を短時間で見ることは出来ないが、興味ある所だけを見るのがよいでしょう。

山の中に広い駐車場があった。辺りには公共施設やスーパーなど人の集まる施設など無い。なるほどこれかということは判明したが、それだけのためにあるとしたら、それ以外の時季の利用はどのようなことをしているのだろうか。

有名な鉈彫り仏像の円空と同じように日本中を巡って木喰微笑仏を彫った木喰上人の生地が旧古関村丸畑で、そこに『木喰の里微笑館』(入館210円)がある。木喰上人の足跡を記念してできたのだが、訪れる人がいるのだろうかと思うくらいひっそりとしている。仏像を見て落ち着いた気持ちになるのも良いのではないでしょうか?

国道に出る道は完全一車線の下りで対向車が来たらどうしようとハラハラドキドキしながら通った。状況から見て対向車に遭遇することはないでしょうが、すれ違いスペースをチェックしながら走って下さい。

道の駅しもべはこじんまりとした施設で雰囲気は良い。公園の中にある感じで関東周辺の道の駅とは随分と感じが違う。『木喰庵』というそば屋があり二八そばが売りだが、ユニークなオリジナル料理もあったので味わってみたかった。しかし、11時から14時半までという営業時間に間に合わなくて食べられなかったのが心残りであった。

本栖みちは甲州いろは坂とも言うが私にはそうは思えない。昔の道は狭くてそれなりに厳しかったが、現在の道は広くてヘアピンコーナーと呼べるようなきついカーブは無く、スイスイと走ってしまう。地図上での印象でいろは坂に似ていると思うのでしょうが、似て非なるものとしか言えないと思います。

中之倉トンネルを抜けると千円札の富士山が現れる。晴れている日はカメラマンが大勢カメラを向けて千円札の富士山を撮ろうとしているが、千円札と同じものは絶対と言っていいほど撮れませんよ。なぜか・・・千円札をよく見て下さい。答えは後で・・・。

本栖湖を南回りで走ろうと思っていたのだが冬季通行止めであった。思い出のある道なので通りたかった。数年前に閉鎖された競艇選手の養成所があり、PDラリーでここを使った時に、私の家の前の豆腐屋の息子の平石誠がいたのだ。それが2年前に競艇でのグランプリという笹川賞に勝ったトップクラスの選手になったのだ。彼は今年で31回目を迎える「PDccクイジーラリー」の第1回大会に参加していたのである。

朝霧高原は国道沿いの道の駅やドライブインなどの施設に立ち寄るのが精々で本当の朝霧高原の素晴らしさを知ることは無いと思う。国道を離れて富士に向かうと、視界を妨げるものもなく雄大な富士が裾野を大きく広げて歓迎してくれる。他の場所では見ることのない富士山であった。

国を揺るがす大きな事件であったオウム真理教のサテアンがあった富士ヶ嶺地区も、その跡地に出来たガリバー王国が数年で閉鎖となり、今は何事もなかったように静かな農村の風景となっている。この辺りは旧満州国からの帰国者が開拓した地域で、広々とした農地が素晴らしい。酪農と高原野菜が盛んで、ここまでになるのにかなりの苦労をしたことが路傍の碑に記されていた。

道の駅朝霧高原は人気の道の駅でこれまでの三つの道の駅とは違って、とても賑わっている。富士山を室内から眺めながら休めるようになっているのが面白い。観光バスはかならず立ち寄り、売り場は人であふれている。お勧めは軒先で売っている地元の高原野菜です。新鮮で安いというのがとても魅力です。レストランも充実していて朝霧ステーキ定食¥1600、朝霧ハンバーグ定食¥980、コロッケランチ¥980が人気のようで、夕方には売り切れていて食べられなかったのが残念。平日は5食、土日に10食しか出ないという天然の長芋のとろろ定食¥1250を食べたかった。天然物の長芋を使用しているとろろ汁は絶対と言っていいほど無いのです。


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