[NEXT・INPLAS杯OQM2008シリーズ第2戦]

尾針得介の元祖クイジーマップ OQM-33
夏・旧今井林道と曽爾高原をドライブ106km


※終了しました。


コース全体図感想賞品

 NEXT&INPLAS杯OQM2008シリーズの第2戦です。今回は久し振りに国宝の宝庫?である女人高野の室生寺や赤目四十八滝周辺の山道をレイアウトしてみた。

 アシストしてくださるのは大阪のPDcc関西支部長の辻通夫さん(写真)。 前日まで静岡と長野の県境にある秋葉街道をバイクでツーリングしてきて、今回の取材が終わった次の日にはベスパで丹波篠山のミーティング・・・と物凄くバイタリティのある人です。 車はお嬢さんのスズキワゴンRで計測器は4020である。
 スタートは尾針IC・・・じゃなかった(笑)、針ICの「針テラス」という道の駅である。 名阪国道の針ICに隣接する巨大な道の駅は朝から満車に近い利用率である。

 昔、PDQMの作成で針ICをスタートにした際、全く何も無くて困り果てた時に近くの工場の社長さんが工場のゲートをスタート場所に使用させてくれたという思い出があるが、その面影は全く無く、とても賑やかな所になっていた。 7時からオープンしている「ごはんや」がとても良かった。 好きなおかずをチョイスできるのが嬉しい。 そして安い!注文してから作ってくれる厚焼き玉子はびっくりするほど安くてお勧めです。

 小さな山間の集落を縫うように走っていく道は結構面白い。 途中に鬼平犯科帳の長谷川平蔵を模したポスターがあった。 火盗改めにかけて火の用心を消防署がPRしていた。 面白いのでクイズにと思ったのだが何時まであるのかわからないので断念した。 このようなものを見つけるのも楽しいものです。

 狭い旧道を急激に下り、昔を思わせるたたずまいの三本松の宿場を通り抜けると道の駅大宇陀室生がある。 道の駅に付き物の野菜直売所が隣の敷地なので少し規模が小さいが、すっきりとした感じの道の駅になっている。 狭い店内だが商品の陳列センスがいい。 大量には売れないとは思うが、よそでは見掛けない商品が猫と犬の縫いぐるみで、どれも可愛くて安い。 見たら買いたくなること間違い無しです。 店員さんも素敵ですよ。

 地元の人しか通ることのない秘密の道?を通って竜口に抜ける。 新しい橋があって集落を避けるバイパスのような感じで山に入っていく。 気持ちのよい道で峠をひとつ越えてまた上っていくとグレーチングがひとつしかないコーナーが幾つか続いた後で細いダートになってしまったので断念したが、こんな所まで金属泥棒が来るのかと感心した。 竜口で地図に「忍者屋敷」と記されていた。 よくあるレジャーランドではなく正真正銘の忍者の屋敷で、忍者の祖といわれる百地三太夫が生誕した由緒正しい屋敷なのである。 現在はその子孫の方が住んでおられるという。 公開はしていないので眺めるだけにしてください。

 赤目四十八滝には驚きました。 土産物屋が並ぶ入口の所に出たのですが並んでいる車が動かない。 日本サンショウウオセンターへ寄りたかったのだがパスすることにした。 それにしてもすごい人気です。 何回か来たことがあるが、この状態は初めてであった。

 昔、今井林道というロングダートがあり、コースが全て林の中を走る転落の危険が無いコースにオーガナイザーとしてとても羨ましく思ったものです。 今走ってみると昔はこんなに広くはなかったような気がする。 でも林の中を走る爽快な気分は相変わらず良かった。 赤目四十八滝の沢沿いに上ってきたハイキングコースの終点が出合茶屋で、バスを待つ客で賑わっている。 バスの運行数が少ないので待ちきれずに歩いて戻る人も結構いるようだ。 バス停まで2時間ぐらいかかるでしょうが下る一方だから大丈夫かな。 奈良県に入り、下りきる手前に「長走りの滝」の看板がある。 階段状の滝で、上からみるとただの急流にしか見えないのだ。 観光案内にも載っている名所とのことであるが、私にはそこから見える丸い山の名称が気になった。

 曾爾村の最大の観光地である曾爾高原に上る。 高原の入口に当たる所に「曾爾高原ファームガーデン」という施設がある。 日帰り温泉お亀の湯をメインにさくらの館、お米の館とキッチンすすきの館があるファームガーデンなどがあり、何れも賑わっている。 すすきの館はひなびた山の中のレストランにしては珍しく洋食がメインでした。 好きなドリアがあり嬉しくなって頂いたがとても美味しくて安いのが気に入った。 ウエイトレスもみんな地元の美人ばかりで気持ちのよい応対が嬉しい。

 標高810mの亀山峠の下のお亀池をはじめとする湧水群が平成の新名水百選に選ばれたのはめでたいことですが、取材が済んでからのニュースなのでその辺りの情報をお伝えできないのが残念です。 そのお亀池周辺に広がるススキの大草原は秋のシーズンにはススキの穂が波打つ素晴らしい風景を展開し、観光客が150台の有料(600円)駐車場の空き待ちで渋滞ができるという。 入口近くの広い道の路側帯に駐車できないように丸太などが乱雑に置かれている訳が判りました。 無料駐車を防いでいるのですね。

 下りはうって変わって昔ながらの狭い道になるので慎重に走っていただきましょう。 下りきった所が伊勢街道で、多少その雰囲気の残っている道を少し走り、また山道を上って、みつえ高原牧場に出る。 山の牧場なので全体が一望できず広々とした開放感には少々物足りないが気持ちのよい眺めには違いない。 ただ、牛の姿が3頭しか見えなかったのはタイミングが悪かったのか少々物足りなかった。

 穏やかな山道を下って曾爾村の中心に戻り、式内社の門僕神社で神主さんにいろいろとお話を聞くことができました。 社殿の脇に大きな切り株があるのだが、落雷で焼けたご神木を撤去するのに1000万円近くかかったとのこと。 近くの神社では同じような木が10年前に同じぐらいの値段で売れたのにとこぼしておられた。 灘の酒蔵のこもかぶりが奉納されているのが不思議でお尋ねしたら・・・なるほどと納得できたが答えはクイズにしたかった。 土地の方々と会話をすることで思いも寄らぬ話を聞くことがあって楽しいものです。

 屏風岩公苑では桜祭りで、駐車場がその期間だけ有料になっていた。 桜はもう終わりでほとんど花がなかった。 「花がなくてもまだ桜祭りなの?」と聞くと、「今年は咲くのが早かったので・・・でも組合で決めたことだから駐車料を頂いています。 後30分で帰りますから、それからはタダです」というが、時間が勿体ないので、「払います」と言うと、とても済まなそうだった。 そして桜の花がないのに提灯がたくさん下がっているという風景は侘しいものでした。 それはともかく、200mの高さの柱状節理の断崖が覆いかぶさるように連なっている状況はすごいと思う。

 早高神社の林の中で雉に遭遇した。 普通は草むらに逃げ込むか飛び去るのだが、この雉は近付くと逃げていくけれど一定の距離に離れると立ち止まる。 近付くとやはり一定の距離まで離れて止まるのだ。 何回も同じことをする。 これは人をおちょくっているに違いないと思う。 神社の前は木立ちを切り払って素晴らしい展望が開けている。 屏風岩公苑の売り物のひとつとして整備していくそうだ。

 曾爾室生林道という昔来た時は無かった道を走る。 林道としては広い道で展望は無いがゆったりと走れる気持ちのいい道です。 対向車にはまったく出会わなかった。 こういう道もあるのですね。 県道に出ると懐かしく感じる竜穴神社の前に車が数台止まっている。 以前には見られなかったことで、CPの写真を撮っている間にもやってくる。 竜穴神社の人気が出てきたのかな? 特にこれといった名物は無いと思うのですが、理由は判りません。 室生寺の夕暮れ時の静かな雰囲気の境内がとても好きで、それに合わせて来たのだが、入口の橋に以前には無かったロープが張ってあり、それを越えて入る訳にはいかない。 次の日には団体客が途切れることなく橋を渡っている。 混み合っている室生寺なんて昔の素晴らしい印象が失せてしまうので諦めました。 長谷寺も同じかと思うと行く気が無くなり、ゴールを針テラスにする。
 室生寺周辺は新しい施設も増えて観光客が多くなっているようで、交通量もあって新しい橋を建設中・・・以前の感覚では浦島太郎のようだった。 室生湖の湖岸道路はタイトコーナ−が続く絶好のラリーコースであったが、その後なぜかすべてのカーブミラーが割れてガードレールが破損している状態の時に走ったことがある。 とても寂しい気持ちになった思い出があるが、現在は全てキレイになっていてなぜかほっとする。

 ゴールまでもできるだけ里山の雰囲気の良い道を選んで走った。 この辺りに山は無いが里山の穏やかな風景が気持ちよい。 ゴールの針テラスは広すぎて探検しきれなかった。 別棟の「つげの里」の農産物をチェックするのを忘れてしまったのが残念だった。


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