[NEXT・INPLAS杯 OQM2008 シリーズ 第4戦]

尾 針得介の元祖クイジーマップ OQM-35
冬・房総の道の駅と嶺岡林道をドライブ 94km

開催期間:2008年11月22日〜2009年 2月22日
(終了しました)


コー ス全体図参加者の声賞品

NEXT&INPLAS杯OQM2008シリーズの第4戦です。
 昔、PDラリーの頃の取材で、嶺岡林道のダートを夜中に走っていると暗闇の中にうごめく物がある。ヘッドライトに照らされたのは迷彩服で夜間演習を行なっていた自衛隊であった。今回はそれをふと思い出して、30年振りくらいになる嶺岡林道に行くことにした。かなりの遠隔地だったが幸い高速道もあの頃とは違い館山近くまで伸びており、東京湾横断道路ができフェリーもあって随分と便利になった。そして素泊まり4000円で泊まれるペンションや民宿もかなりあります。これは朝早く出立する釣り客の需要が多いためと思われます。もちろん私も利用させてもらいました。 
 房総半島は30年続いたPDラリーとPDQMの2月号に毎年掲載された。すなわち、正月に走ってもらうコースを毎年11月に作り続けたエリアなのです。昔は正月は休む店が多くて参加者にご迷惑を掛けましたが、近年は道の駅が増えて正月も営業するのでとても助かります。


 さて今回サポートして下さるのは赤城山と霞ヶ浦をテリトリーにしているOQMscの松本純弘さん。車は彼のスイフトで計測機は4020です。

 スタートは道の駅とみうら枇杷倶楽部。土地の名産をネーミングにしており、道の駅グランプリ2000最優秀賞を授賞している道の駅です。この素敵な駅を探検する時間はなくスタートする。

 すぐODにする道の駅おおつの里花倶楽部に着く。ここも開店前だが見させてもらうと大きなハウスがあり、この道の駅の名前の通り、花がびっしり咲いている。中でも極楽鳥花が素晴らしい。我が家でも奥方が何年も育てているが毎年一輪しか咲かないのにと思います。そういえば20数年の昔、伊豆の下田辺りに取材に行った折に切花で一輪50円で売っていて、あるだけ全部買ってきたことがあったのを思い出した。

 さてここから楽しみにしていたコースに入る。谷間を抜けていく軽くアップダウンを繰り返す狭い道はかつてのラリーコースを彷彿させて楽しい。ただひとつゴミの不法投棄に関する看板が何種類も大量にあり雰囲気を壊している。それさえ目に入れなければ素敵な道である。ただ看板の効果かゴミそのものは見掛けることはなかった。

 南総を舞台にした里見八犬伝の舞台を取材してとの陰の声もあったが、物語の発端の滝田城址に来てみれば、登城の道は完全な登山道で松本さんの経験では、往復で一時間位かかりそうなのでキャンセルする。山頂の二の郭に展望台や銅像などがあって魅力的ではあるが、もっと魅力的なところはまだまだあるのでパスすることにした。

 丸山に抜ける道は幅員が確保されている穏やかな山里の道で楽しく走れる。牛乳の集荷基地があって集乳のタンクローリーがありそれがカラフルな文字に彩られていて今までのイメージとは違って面白い。

 小野次郎右衛門忠明生誕地公園という長い名前の公園がある。多分、その名前を知っている人は少ないと思います。二代将軍徳川秀忠の兵法指南をしていた実力者で小野派一刀流の創始者である。しかし、最近は時代劇や映画に登場することはまったくなく、忘れられたような存在である。昔は一刀流の継承を掛けた、改名前の神子上典善と小野善鬼の決闘が小説や映画になった物だがそれも忘れられてしまいました。公園の巨大な日本刀のモニュメントが何か物悲しく感じます。

 道の駅ローズマリー公園丸山町は広い施設でとても全部を見て回れない。バイパスとの間の道沿いにある石造りのタワーに上がると英国スタイルの庭園が一望できて素晴らしい。駐車場の所の売店は地元の人が一生懸命頑張っているのがよく判り嬉しくなるようだ。規模は小さいがそれなりに素敵です。そのまま行くと防風林の裏を走る。バイパス的なメインの道のひとつ裏だがとてひっそりとしていて、寂しい道である。 

 上三原に自然の宿くすの木がある。元は廃校となった上三原小学校で廃校リニュアール50選に入っている成功例のひとつだが、実は改築された建物でキレイな施設は地区住民によって運営されています。校庭だった所にわずかに面影を残している。管理者には挨拶をして問題を作ったのだが、迷惑を掛ける恐れがあるのでやはりパスすることにした。

 静かな山間の道を行くと気になる鳥居があった。額の文字が読めない。社殿の文字も同じで難しい。辺りに人はいないし聞くこともできない。さる手段で調べたところ読み解くことができました。そこで問題にしたのですがヒントは有名な大社の末社です。

 江見の旧道は昔のといっても昭和の地方の商店街の面影を残している。何か懐かしい風景である。そこを抜けて道の駅鴨川オーシャンパークにたどり着く。建物全体が噴水となっているユニークな施設で建物の周りの濠は千年磯という人工磯の親水広場になっていてこれもユニークである。それをどのように使用するのか判らないユニークな施設がいろいろとある。

 なんといっても食堂のメニューがユニークで面白い。鴨川おらが丼の牛魚丼(ぎゅうとと丼)、鴨川産サザエ入りカレー(海老も入っています!)温ったか磯風味オ〜・しゃん麺等々、どのようなものかは各自で味わうなりしてご確認を。

 屋上から眺めもいいのです。すぐそこに見える防波堤の突端にある灯台までの距離を問題にしたが、どのような方法で答を得るのか、とても楽しみです。ぜひその手段を書き添えて下さい。まさか海の上をメジャーでなんてことはないですよね。

 嶺岡林道の入口近くから少し入った嶺岡山系の東端の高台にある魚見塚展望台は魅力ある場所で、行ってみたのだが小高い上に巨大な女神のブロンズ像を遥かに仰ぎ見ただけで退散した。100段余の階段の上の海に向かって凛として立っている、「暁風」という女神像は正面からお顔を拝観することができないという情報を確認できなかった。

 昔、全線ダートの嶺岡林道を楽しんだのだが、現在は当然舗装されて快適なドライブが楽しめるようになった。そうPDラリーの取材で夜中に銃を持った迷彩服の一群と遭遇した時の恐怖は今でも思い出すとゾッとする。このルートは稜線を走っているのだが展望はまったくない。房総半島で一番高いエリアを走っているのにその感じがしない。
  
 稜線が開けたところにパラグライダーの発進基地があった。多数の愛好家が集まっていた。飛び出したハングライダーが下で飛んでいるのを見るのが印象的であった。
 一度県道に降りて航空自衛隊基地に登る道は2車線のつづら折れになる。自衛隊基地の入口の上の約70mのところの山頂が愛宕山で標高408.2mでそこが千葉県の一番高い山なのです。こんな所が一番高い山といわれても、何か不思議な感じです。各都道府県の最高峰の山で最も低い山で、二番目が沖縄県の於茂登岳526mなのです。因みに東京都は2017mの雲取山で、関西、中国、四国、九州の山々より高いのです。ということで、何か貴重なところを走っている気分です。

 大山千枚田は東京から一番近い千枚田として観光的に人気があるようだ。刈り取りも終わった千枚田は何か殺風景で余り感興が湧かなかった。信州などの高い山間にある千枚田を見ているので知らぬうちに比較しているのかもしれない。この機械化できぬ小さな田を耕作する苦労はよく判ります。それをうまく観光と一体化して成功しているのに感心します。ところでこの千枚田は実際には何枚あると思いますか。 

 静かな山里の道を辿って佐久間ダム湖に着く、戦後の復興のシンボルともなった天竜川の巨大な佐久間ダムとは大違いの、小さな小さなダム湖で岸辺には全体が親水公園になっており、さまざまな施設があって一日中楽しめそうなところです。時間があれば湖岸を巡ぐる2.4kmの散策路を辿ってみたいようないい雰囲気です。湖岸には河津桜が1000本ほどあり、展望台から眺めると満開の桜が湖を覆い尽くすような見事さだということです。


 ゴールは道の駅富楽里とみやまにする。高速道のパーキングエリアからも入れるこの駅の売り物はなんといっても、その日に水揚げされた魚介類を使用した海鮮レストラン網納屋の食事です。あみなや丼(海鮮丼)1400円とミックス天丼1050円の2回食事したのですが、どちらもとても満足致しました。メニューはとても豊富なのできっと目移りするでしょう。漁協直営の大漁市場や豊作市場を覗くときっとほしくなる物があります。切花も実に豊富にそろっています。お土産にどうぞ!  


 ガソリンが随分と安くなって来ました。それに休日の高速道路の料金を1000円で乗り放題にするという朗報が入ってきました。実現すればこんなに嬉しいことはありません。少々遠くとも皆さんは参加しやすくなります。ぜひ実現してほしいものです。


OQMコース情報ページ