[NEXT・INPLAS杯 OQM2009 シリーズ 第2戦]
尾針得介の元祖クイジーマップ OQM-37
ドライブラリー40年記念・霊峰富士周遊ドライブ130km


※終了しました


参加方法と規則   走り方
コー ス全体図公式通知正解結果参加者の声賞品 
CP図ページ1ページ2ページ3ページ4
クイズページ1ページ2ページ3ページ4

 今年は私が誌上ラリーをPD(プレイドライブ)誌に連載を始めてから40年目になると矢木くんが教えてくれた。(私が連載するきっかけになった話はこちらをご覧ください⇒PDラリー誕生秘話) “PDラリー”から“PDQM”と進化し、合わせて30年、360回連載したのを改めて思い返してみると、我ながら凄いことをしたなと思います。そして、その後、矢木くんをはじめとするスタッフに助けて頂いて、このOQMもいつのまにか10年目になりました。参加してくださった皆さんや、作成を手伝って頂いた皆さんにただただ感謝するのみです。
 
 ドライブラリー開始から40年を記念したイベントをやりましょうと矢木くんから提案され、2ステージのロングコースや宿泊宴会付のワンデーイベントなど、いろいろと検討したのですが、やはり大勢の皆さんに参加してもらいやすいように、いつものOQMの設定で今年の開催数を1コース増やし、日本一の名峰富士山を周回するコースを記念イベントとすることにしました。そのサポートをしてくださったのは浜松の加藤彦一さんで、車は三菱ランサー・エボX、計測器はドライブモニター4020です。

 スタートは道の駅富士吉田で、富士山頂にあった気象台のドームが移築されてシンボルとなっているが、朝はただスタートするだけにする。富士桜高原と京王富士スバル高原という別荘地の中を通る。この広大な別荘地はその場所によって雰囲気が違うのが面白い。ここには自動車博物館の元祖的存在の河口湖自動車博物館があって、オープンするのは8月の1ヶ月だけという優雅な営業である。しかし、道から眺めるだけでもジェット機やSL、消防自動車など様々な展示物があり、どの様にして収集したのだろうと思う。

 不思議な感じの二宮金次郎像があった。学校ではない所にあるのが珍しい。それもよく見ると不自然な処が沢山あって面白い。クイズにしたかったが判りやすい薪だけにした。まず、手にしている本が辞書のように厚く、それを持っているのではなく、手に載せているだけなので、歩るけば落ちるでしょう。また、背負っている薪はどう見ても20kg以上はあり、あの姿勢では保てない。それに山で拾い集めて売ったはずなのに、何とも立派に切り揃えた木材を背負っている。そして、貧乏なはずの金次郎さんの衣服が上等すぎます・・・な〜んてどれでもクイズに成りそう。像の製作時に何も考えなかったのですかね。

 道の駅なるさわは背景の富士山とよくマッチして素敵な道の駅だ。ただ時間が早すぎて店は開いていなかったのが残念。でも良い問題ができた。その先、コースは富士パノラマラインではなく富士の見えない青木ヶ原樹海を走る。樹海を切り開いた道は細くて低い樹木が密集しているだけの林と思って通過してしまってはいけません。安全に停められるところで林の中を覗いて下さい。溶岩がびっしりで歩くことも拒否している樹海なのです。R139のショートカットコースとして観光バスや乗用車がかなりの速度で走っているので十分に注意して下さい。

 樹海を抜けると展望台があって真っ白な南アルプスと青い本栖湖の眺望が素晴らしい絶景です。富士ヶ嶺の別荘地はゲートがあって住人以外は拒否してしているようだ。ここにあるはずの公園に寄りたかったのだが仕方がない。オウム真理教とその跡地のガリーバー王国も今は昔。その影も感じさせない長閑な風景の中を少し走ると大量のガスボンベがある。異様な風景でクイズにしたかったが、とても数えきれるものではなかった。その先で見たような火の見やぐらがあり、以前に走ったルートだと知らされた。

 少し回り道をして戻った県道71に富士ミルクランドがあり、なかなか賑わっている。ここは日本に200からある「まきばの駅」の第一号であったという。地元の朝取りの野菜などが人気で、種類の多いチーズに自信があるという。ジェラートも美味しい。レストランは1600円のバイキングだが11時からです。

 16図からは林の中のゆったりした道でのんびりと走れる。富士山スカイラインに入ると急な登りで地図ではいろは坂のようで面白そうだったが、さすが富士山麓はスケールが違い、大きなコーナーの連続で、スピードを落とさなければならないようなきついコーナは全く無い。面白みがないので途中から飯盛林道に入ると富士山麓とは思えない普通の林道で、気持ちのよい杉林の道であった。

 富士山スカイラインに戻ると、そこは霧ではなく雲の中であった。対向車が突然現れるが二車線なので恐怖感はない。しかしながら、楽しみにしていた西臼塚PAでの真南からの富士山の姿を見ることができなかったのが少々残念でした。新5合目までのスカイラインの通行は夏期にはバスとタクシーに限定されるので、早い時期に参加される方は上ってみてください。新5合目の駐車場は登山者の車ですぐ満杯になるそうです。水ヶ塚PAは新5合目行きのバスターミナルになるので駐車場は広い。なぜか駐車場に四阿が幾つもあるのが不思議です。食堂は・・・餓死しそうな方だけにお勧めします。

 本州では珍しい長い直線路の下り坂を堪能?して、自衛隊脇の広くてフラットなダートを少しだけ体験する。以前のOQMで全線走ってとても気持ちよかったが、その時の雰囲気を少し味わってもらいましょう。

 富士スピードウエイの前を通るが、大きなイベントがあっても、15時前後に通過すれば問題はないでしょう。経営がトヨタになり、とてもカラフルになっていて驚きました。いいことです。昔、今は無くなった須走り落としと言われた第一コーナーのポスト長を勤めたことがありました。竹ぼうきを渡されて、事故ったらバンクを掃除しろと言われたのだが、30°バンクなんて崖みたいなものなので、掃除をした後でバンクの上のポストに戻れる訳がない。幸いにも須走り落としでの事故はその歴史上一度も無かったようです。みんな真ん中から下の方を走行していましたね。懐かしい思い出です。

 明神峠はかつてのラリー銀座でエントラントとしてもオーガナイザーとしても散々走った。昔の面影は全く無いが、写真を撮るのに車から降りたら物凄い急坂に改めて驚いた。峠からの世附林道が今は通行止になっているがPDラリーで使ったのはもう夢の中ですね。三国峠の先のパノラマ台はいつもカメラマンで一杯だが、富士山の見えない今日はだれもいなかった。駐車車両も少なくないので富士山の見える日は気をつけて通ってください。

 山中湖は3番目に標高の高い湖ということだが、まったくその雰囲気はない。高い所を走っているという気がないので不思議な感じです。標高1位と2位は中禅寺湖と榛名湖でどちらもかなり上っていくので判るが、山中湖は上るという意識がないので3位といわれると不思議な感覚です。湖岸の駐車場で鳥居が見えたので当然神社があるものと思い込んで行くと、護国之塔があって左右の碑に戦没者の姓名が刻まれている。山中村という小さな地域からこれだけ多数の方が戦場で亡くなっているというのが戦争の現実でしょう。ご冥福をお祈りします。
 
 忍野八海は車を止める所がないので10cpの駐車場から少し歩くが夕方だというのに凄い人出で驚いた。中心地までの道沿いにも土産物屋がたくさんある。面白いのは真ん中の湧水池にいくルートが土産物屋の屋内の売場の中を通らなければならず、土産物を買わせようとする魂胆が見え見えで、それはそれで面白い。買わないということも勇気が要りますね。駐車場のテントで落花生や椎茸の袋詰めを積み上げて売っている女性がなかなか美人だと思ったが・・・でも誰も買う人がいませんでした。

 道の駅富士吉田に戻ってゴールしたら、予定通り約130kmに収まっていたので、ほっとしました。この道の駅の広い敷地で目立つのはやはり富士山頂にあった測候所のドームですが、山頂にあった時は下界からも視認できたので、もっと大きいものかと思っていました。

 ゴールで残念だったのは、ここで食べたジンギスカンが北海道のものとは全く違っていたことと、探していた吉田うどんの店がこの道の駅にあったことに後で気づいたことです。うどんはもちろんですが、「うどんたいやき」と言うのを試してみたかった・・・後日再訪して食べられた加藤さんはアンコが味噌風味で結構美味しかったとのことです。

 加藤さんのおかげで40年記念に相応しい良いコースができました。皆さん、ぜひ富士山の見える日にご参加ください。富士山があらゆる角度から2倍にも3倍にも楽しめます。ループコースなので、お好きな所から始められても良いかもしれません。

OQM コース情報ページ