[NEXT・INPLAS杯OQM2009シリーズ第3戦]

尾針得介の元祖クイジーマップ OQM-38
夏・熊野灘と奥伊勢ドライブ115km


終了しました。


参加方法と規則  走り方
コース全体図公式通知正解結果賞品参加者の声
CP図: ペー ジ1ペー ジ2ペー ジ3
クイズ: ペー ジ1ペー ジ2ペー ジ3ペー ジ4

 NEXT&INPLAS杯OQM2009シリーズの第3戦です。 今回は高速道路が1000円で走れることになって、行動範囲が広くなったというメリットを生かして、今まで行きにくかった伊勢周辺をレイアウトしてみた。そして、それは尾鷲で歯医者さんをされている森和彦さんという強力な助っ人がおられたからでもあります。 森さんは尾鷲の診療所と津のご自宅の約100kmを週3回往復するタフな人で、昔、日本アルペンラリーでも活躍したベテランドライバーなのです。 車は長年使い込んで何と38万kmも走っている、いすゞのビッグホーンで2駆走行。 計測器はドライブモニター4020です。

 スタートは神宮の外宮にする。内宮ほど広くないので参拝してからとお参りすると内宮では見られない本殿の屋根が見られた。金色に輝く屋根の飾りがあって少々違和感があった。気が付くと傍らにガードマンがいた。カメラを持っていたので撮影すると思って寄ってきたらしい。撮影禁止は知っているので構えたりはしなかったのですが。
 ODは内宮脇から剣峠に上る県道の入口にする。内宮は広いので帰途に時間があったら参拝することにして上り始める。広大な神宮林の脇を流れる五十鈴川に沿って上る。車もいすゞ(五十鈴)というのが面白い。何回か走っているので狭い道というのは判っていたが、ビッグホーンで走ると道幅一杯の感じで、コーナーでは内輪がはみ出しているのではという感じになる。全線ガードレールがないので、かなり神経を使うのではと思うが、さすがはベテランドライバーの森さん、何の不安もなくスイスイと上りきってしまった。
 剣峠に着くと、あとからパッソが上ってきた。何と若い美女が二人でこれから志摩へ行くという。もっと楽な道があるのにこの人達も好きなんだなぁと思う。この二人のおかげで今まで心配していた「この狭い道を走らせるのは・・・」ということの心配がなくなった。お二人に感謝します。
 下りは同じ県道なのにやや広くなり、ガードレール完備で気分は楽になるが急な下りです。下りきる手前で広い農道ができている。地図によっては記載されていない道なので発見してほっとするが、ハイウエイみたいで今までの道から見ると楽すぎて気が抜けそうになる。最後の上りで勾配標識がやたらに出てくるのが面白い。

 5図の突き当たりを左に行けば観光地が目白押しにあるのだが、右折して海沿いに行くと何もない。それがOQMに相応しいのかもしれない。道端に大きな鹿が寝ていた。交通量の少ないこの道でも事故になるというのは左右を確認して横断しないからなのでしょうね。次の日に同じ場所で今度は貂が寝ていた。鹿は片付けられて見えなかった。こういう野生の動物は持ち帰らない方がいいと思います。なにせお風呂に入ったことがないので、物凄く臭いのです。昔、山の中で轢いた狸を狸汁にしようとトランクに入れて持ち帰ったラリーストが臭い匂がとれなくて困ったとこぼしていました。
 とっても立派な鯛のモニュメントがあった。ここを左折すると迫間ヶ浦で鯛の養殖の盛んな所です。30cmを越える1kgの大きな鯛が送料込みで3000円だそうです。直に買うともっと安いのではと思いますが確認しておりません。その先に漁協が経営するマリンパークくまの灘という釣場があります。入場料500円とありますがクイズを解くくらいなら無料です。バーベキューもありましたが時間的に早いので味わっていません。
 予定していた小さな岬の道と峠越えの道が通行不能・・・面白そうなのに残念でした。南海展望公園の眺めが素晴らしいですよとバイクの若者が教えてくれましたが、公園なのに駐車場もない行き止まりの所から見える展望台は、私には富士山の頂のような高さに見えましたので眺望を確認しておりません。でもこの小さな岬を巡る道は変化に富んでおり、両側に海があったりして面白いのです。

 11図からの道も楽しい。潮の引いた船溜まりの海底から岸にかけて牡蠣が一杯着いていて、冬ならば手軽に取って食べられると思ったり、「となりのトトロ」のキャラクターが建物全体に描かれていたりして楽しい。
 日本の橋百選に選ばれている南島大橋と阿曾浦大橋の親子大橋は車で通ると橋からの眺めがよいだけなので、橋を渡ってからコースは右だが、橋を見るのに左に行くと食堂があった。事前に調べた時は予定コースに食事処がまったく見あたらずあきらめていたのですぐ飛び込んだ。メニューを見ると下町の大衆食堂のような定食ばかりで海の物は刺身定食しかなかった。無いよりましかと思ってコースに戻るともう一軒食堂があった。食べたばかりなので翌日10時半ごろに食堂千道を訪れると、屋根に上っていたご主人が開店前なのに料理を作って下さった。海鮮丼1000円が抜群によかった。コーヒーも出してくださるそうです。開店前に着いてしまったら先にコースを走り、時間をみはらかって適当な場所から引き返しても、それだけの価値があります。メニューも豊富です。

 能見坂は新道ができて旧道は通る車もないがセンターラインのある道は珍しい。ラリーのSSを行うのに絶好の場所だな、でもスピードが出過ぎるなと思いつつのんびりと通った。
 県道151は一ノ瀬川の渓流に沿って林の中を上っていくがあまり勾配を感じないうちに峠に着いてしまった。県道というより林道という雰囲気の道である。奥西河内林道にはいるとコーナが多くなり、がぜん雰囲気がよくなる。

 楽しんで走っていくと急に明るくなった。谷全体が伐採されて丸坊主になっている珍しい風景だ。昔は時々見掛けたが最近は見掛けないので驚いた。
 道沿いに風穴という鍾乳洞がある。公道から直に入れる鍾乳洞は初めてみた。入口からいきなり梯子で降りていく。私は膝の靭帯を痛めているのであきらめたが、中は広いという。この辺りからアジサイが道沿いにあってアジサイ街道になっている。
 このアジサイを育ているのが地元の婦人会の皆さんで、国道の近くにほほえみ庵というあじさい焼の店を出している。関東では今川焼という物で、愛想のよいご婦人方が焼いているあじさい焼はとても美味しい。ぜひ寄ってみてください。

 あとは国道ですんなりと思っていたが、さすがは地元の森さんで、旧道を使って瀧原宮に出る。この方がOQMらしくて嬉しい。瀧原宮は内宮の皇大神宮と外宮の豊受大神宮につぐ社格の別宮で、その敷地は内宮のひな型といわれています。境内には杉の巨木が多く、素晴らしい雰囲気です。内宮と外宮では撮影する事のできない本殿を撮ることもできます。本殿は内宮に準じ、内削ぎの千木と偶数の6本の鰹木を持つ神明作りで茅葺きです。これを拝観して内宮の本殿も同じような社殿なのかなと思いました。入口に厳かな境内にまったく似合わない立派な公衆トイレがある。まるでホテル並みの清潔なもので感心しました。

 近くの道の駅奥伊勢木つつ木館はこじんまりとしたスケールですが中は木工品がメインで他の道の駅にはない面白さがあります。大きな松ぼっくりなどユニークなものも売っています。食堂も松阪牛の松阪重1200円は地元で当たり前の気がしますが、鹿肉のもみじ丼600円は安いし大変ユニークです。

 ゴールの道の駅奥伊勢おおだいは町の真ん中にあるという珍しい立地です。人気だというバナナブレッドは売り切れで現物を見る事ができなかったが、どんなものなのでしょうね。

 紀勢自動車道大宮大台インターが近いので帰りに内宮にお参りをして、門前町のおはらい町にあるすし久でてこね寿しをいただいた。懐かしい味わいで美味しかった。20数年前にPDの取材で来た時に手こね寿しを探したがどこにもなくて、やっと和具の「ニューパール」という店で食べることができた。その店がまだやっており元祖手こねとして頑張っているそうで、『元祖』を名乗ることは正しいと思う。

 今回は森さんのおかげでよいコースが作れました。皆さんも十分楽しんでください。地元の方々との会話は楽しいですよ。



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