第20回 『越後・分断3ケタ国道と山古志探訪 98km』 第20回は、新潟県です。      

  カー雑誌「Driver」誌の企画『ニコニコドライブ』をベースに、分断された国道352号線や山古志を巡るコースです。 山古志は、一度行きたいと思っていた場所なのですが、2004年の中越地震で甚大な被害を受け、ようやく復興してきた様子なので今回お邪魔する事にした。
Driver誌のニコニコドライブの記事は、こちら。 少し重いです。


  スタートは、関越道・小出ICから約8kmほどの場所にある、『JR只見線 越後広瀬駅』。
単式ホーム1面1線だけの無人駅で、運転本数の少なさに驚かされるが、駅前の駐輪場には10台くらいの自転車やバイクがあり、しっかり高校生などの足になっている事が伺える。 1971年(昭和46年)には映画「男はつらいよ 奮闘篇」の冒頭シーンのロケ地となったが、説明板など何も無かった。




  今回の主役の国道352号線を走り、ODは『広神ダム』。 計画から完成まで約30年要し、2011年6月に完成した新しいダム。 氾濫を繰り返した和田川の治水及び農業用水の確保と水力発電を目的としたダム。 群馬の某ダムの様にいつ来るか判らない100年に一度の災害対策より目的が明確で、必要性を感じる。


  1CPは『中山隧道』。 昭和初期、住民がツルハシで掘った、日本一長い手掘りの隧道で、坑内には現在もツルハシの痕跡が残っている。 この辺りは周りを山に囲まれ、村から出るには険しい峠を越える必要があり、また雪深い場所で冬にはそれもままならない状況になる。 子供たちの学校への通学路を確保するため、中山隧道以外にも手掘りの小さな隧道が残っている。  7図先約700m地点にも小さなトンネルが残っている。 この辺りの詳しいレポはこちら
※中山隧道内にクイズを設定しています。隧道内の照明は最小限でかなり暗いので、懐中電灯を持参してください。


  10図から県道514号線に入る。 入ってすぐこの辺りの雪深さを示すものに出会う。 こんなポールが埋まるくらいの積雪の時にこんな細い県道を走る人がいるのか!? 3ケタ国道でも凄い新潟の3ケタ県道。県道514号線も途中までは狭いながらも舗装されていたが、突然ダートになる! 約500m程ダートがあります。砂利が多いが一応県道ですのでガレてはおらず、普通に走る事はできます。
2CPを置いた11図を直進した辺りは、3ケタ県道が交錯するミステリーゾーン(?)らしいが、今回は素直に農道を走る事とした。


  国道352号線に戻り、未開通部を目指す。 『国道352号 山古志側未開通部』の末端は何もないので少し手前にCPを置いた。 「Driver」誌の企画「ニコニコドライブ」でも写真入りで紹介されている未開通部には、CPから900m位で着く。 工事中の看板も朽ちかけ始めており、トンネル工事が行われている気配が伺えないが、萱峠トンネル舗装工事の入札結果があったりするので、工事は進んでいるのかも?


  3CPを過ぎて14図から萱峠牧場に向かう道に入る。 林道だと思ったが、新潟県の名前が入ったデリニエーター(視線誘導標)がある所を見ると県道の様である。 所々デリニエータが完璧に倒れているのが凄い。 また、こんな山奥にも棚田が広がっている。

  しばらく走るとダートになる。 「ツーリングマップル・関東甲信越」に、”断続的な走りやすいダート。尾根は景観よし”と紹介されている道である。 林道名などの標識は無く、林道かどうかも判らなかった。もしかすると県道のままなのか?  簡易舗装が断続的に入るが、約5kmほどの超上質ダートが楽しめる。 コマ図15図先にある広場からは景観が楽しめる。







  20図から『林道 金倉山線』に入る。 クイズにしたが20図からの眺望も良いが、その先へ進むと、更に棚田の風景を楽しめる。 5CPを置いた金倉山山頂駐車場からは信濃川や小千谷市や長岡市が一望できる。 眺めが良い林道である。




  金倉山林道を降りて、しばらく国道291号線を走る。 23図で国道から外れ『山古志トンネル』の先へ迂回する。 山古志トンネルの先に合流する25図の少し手前に左手に通行止めになっている道が残っている。 その道の少し先を眺めると、ガードレールや雪崩防止柵を見る事ができる。 ここは、2004年の中越地震で崩落した国道291号線跡である。 山古志トンネルがその付け替え道路になっている。

24図先に牛がいた。現役かどうか判らないが、恐らく闘牛の牛だと思う。牛をつなぐ杭がしっかりあったので、恐らく皆さんが参加した時にも出迎えてくれるのでは?


  再び国道291号を走る。26図で『水没した村』『地震で沈んだ村』の看板が目に入る。 2004年の中越地震により発生した地滑りにより、集落を流れていた芋川が堰き止められダムになり、全24世帯のうち14世帯の家が水没した『木籠集落』である。 下流への被害を食い止めるため、堰止湖を自然堤防として残しており、水没した家々もそのまま残っている。 水没した家々を望める高台にある「郷見庵」は山古志木籠ふるさと会により運営されており、1階の売店には地元だけでなく全国のふるさと会に賛同した方の手作り品が並んでいる。 
  「郷見庵」の売店の代金の支払い方法が少し変わっている。クイズにしようかと思ったが、村のおばちゃん達が交代で売店の店番をしており、クイズに関して質問をする人がいると、おばちゃん達を混乱させるので止めた。お土産を買うついでにその答えだけ確認してください。


  『山古志闘牛場』に7CPを置いた。 試走日が丁度闘牛の開催日であったが、私が着いた時間が遅く終わった所だった。 月に1回の開催の様なので、見たい方、混雑が嫌な方は開催日を確認してから参加してください。 ちなみに観覧料は2000円。 見終わって出て来られた方々の顔を見ると非常に興奮して満足そうな顔をしていた。 きっと面白いのだろう。


  県道24号線をしばらく走るが、2ケタになるとグッと良い道になる。28図先からは1.5車線幅になるが、突然ダートになる心配はない(笑) 29図から『真木・半蔵金林道』に入る。峠を越えた先には別荘地もあるが、4m規格の林道が10km以上続く。未開通国道352号線の迂回林道とも考えられるが、試走時は1台も車に出会わなかった。


  30図から『国道352号 長岡側未開通部』に向かって、緩やかに登って行く。行き止まり国道の常で、道幅は1.5車線幅の道が続くが、時々国道である事を思い出してか、センターラインが現れる。 センターラインがある広い道幅のまま突然舗装が途切れ、行き止まりになる。 こちらも全く工事の気配がない。


  9CPで折り返し、国道352号線を長岡の市街地に向かって下って行く。 意外と市街地が近い事に驚く。未開通国道と言えば山奥のイメージがあるが・・・。

  最初のプランでは、中越地震後組合員が復興のため力をあわせて設立した「やまこし錦鯉生産組合」の錦鯉養殖施設をゴールにしていたが、駐車場もなく、買う意思もなく観光的にお邪魔するのに気が引ける雰囲気だったので、長岡温泉にゴールを置いた。 長岡温泉には3軒ほど旅館があったらしいが、やはり中越地震の影響で、今営業しているのは「湯元館」だけである。 湯元館もかなりレトロな雰囲気であるが、日帰り温泉も楽しめる。 入浴料は400円と安い。 是非ゴール後の疲れを取ってから帰路についてください。

《開催要領》
※今回は、距離計測の違いで、『ダンガンクラス』と『エンジョイクラス』を設けました。
  ◇エンジョイクラ ス:各CP間の距離を100mの位までkm単位で解答(10mの位は四捨五入)してください。
               誤差0.1km毎に1点減点です。
  ◇ダンガンクラス:各CP間の距離を10mの位までkm単位で解答(1mの位は四捨五入)してください。
               誤差0.01km毎に1点減点です。
クイズ3のボーナスクイズは、エンジョイクラス、ダンガンクラスとも共通です。どちらのクラスも解いて頂いても、パスして頂いても結構です。
減点、ボーナス点はクイズ3の説明の通りです。

尚、下記11.注意事項の(4)は、ダンガンクラスのみが対象となります。
また、優勝者には記念品をお送りしていますが、エンジョイクラスの参加者が、ダンガンクラスの参加者の1/4以上ある場合に、エンジョイクラスが成立するものとして、優勝者の方に記念品をお送りします。
1.コース: 新潟県魚沼市並柳  『JR只見線 越後広瀬駅』 〜  長岡市町田町 『長岡温泉』  約98km
2.試走車: 車種=スズキ SX4 (オートマチックミッション 1名乗車)
タイヤ=ブリヂストン TURANZA ER300 205/60R16
距離計測器=永井電子機器ウルトラスピードメーターMODELNo.4020(1m計測)
走行=制限速度+α(一般車の流れ) キープレフト完全グリップ
走行日=2013年8月3日   天候=晴れ時々曇り  路面状況=ドライ
3.基準距離: スタート〜OD=5.988 km
4.開催期間: 2013年 8月 13日(火)〜2013年 11月 17日(日)
5.応募締切り: 2013年 11月 21日(木) 郵送の場合消印有効
6.結果発表: 2013年 11月 1日(日)予定
7.成績: 問題の解答の正誤により、誤答の場合あらかじめ決められた減点を与え、その減点合計の少ない順に順位を決める。
同点の場合は、解答提出の早いチームとする。
提出も同日の場合は、距離誤差の少ないチームとする。
更に同点の場合、解答発送(消印またはメール発送)の早いチームとする。
発送も同日の場合、走行日が早いチームとする。
8.参加費: 無料
9.解答の提出: 提出方法=所定の解答用紙に記入し、郵送もしくはメールで。
郵送の場合の提出先=E−mailで、お問い合わせ下さい。


※メールで解答を頂いた場合、インターネット上の何らかのトラブルで届かない場合もあります。 解答のメールが届き、解答を受理した場合は、受理メールを返信しますので、ご確認ください。
もし、解答を送られてから1週間が過ぎても受理メールが届かない場合は、問い合わせをお願いします。

また、郵送の場合もメールアドレスの記載がある場合は、解答が届いた旨をメールでお知らせします。
10.質問等問合せ先: 携帯TEL=090−8174−6781
または、E−mail=Chobi-chan@mx6.ttcn.ne.jp (なるべくメールで)

    メールアドレスは、先頭の「c」を小文字の「c」に訂正して下さい。
尚、質問に対しては即答はせず、回答の必要があると判断した内容について公式通知にて公開する。公式通知発行前に参加済み、又は解答提出済みの参加者がいる場合でも、考慮しないものとする。参加者はこれを了承したものとする。
11.注意事項: (1)当ドライブラリー(以下DR)に参加中に、万一、事故等のトラブルにあっても、作成者、主催者は、一切責任を負わない。
また、参加者は道路交通法及びその他の諸法令を遵守する義務を負い、社会常識等に反した行動は、断じて取らないようにする事。 参加者は、その旨を了承し、参加したものと判断する。
(2)当DRの夜間走行は、禁止する。クイズが解けません。
(3)工事や災害による通行止めがあった場合、参加者全員がその区間を通過できない場合は、その区間をキャンセルとする。1名でも通過できた場合は、成立とする。この場合、その区間の不通過者の減点は、通過者の内の最大減点とする。
(4)このコースはドライブラリープロジェクトが開催する ドライブラリー選手権に登録予定です(8/11現在未登録 登録状況は、DR選手権のHPを確認ください)。 このコースの結果はドライブラリー選手権の結果に反映され、 参加者のお名前と成績がドライブラリー選手権のホームページで 公開される可能性があることを予めご了解ください。
万一、お名前の掲載に不都合がある場合は、匿名での掲載とさせて頂きますので、その旨をご連絡ください。 全く掲載を希望されない方はその旨をご連絡下さい。


コマ図 チェックポイント クイズ (pdf書式)  (Excel書式 圧縮) ※pdf書式では画質が落ちますので予めご了承下さい。

コースレイアウト図  (pdf書式)

 解答用紙
  (pdf書式)  
(Excel書式 圧縮)  

公式通知  公式通知−6(2013.10.27) 公式通知−5(2013.10.24) 公式通知−4(2013.10.7) 公式通知−3(2013.8.25)
          
公式通知−2(2013.8.17) 公式通知−1(2013.8.16)




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