[NEXT・INPLAS杯 OQM2009 シリーズ 第5戦]

尾 針得介の元祖クイジーマップ OQM-40
冬・ DR40周年記念 2009筑波山に登ろう! 110km

終了しました


参加方法と規則   走り方

コー ス全体図公式通知正解結果賞品参加者感想
CP図:ペー ジ1ペー ジ2ペー ジ3
クイズ:ペー ジ1ペー ジ2ペー ジ3ペー ジ4 

NEXT&INPLAS杯OQM2009シリーズの第5戦です。
 今年は私が1969年にPDラリーを始めてから40年になりますよと、矢木くんに教えてもらいました。改めてその誌面を見ると40年という歴史を感じます。写真に写っているラリーカーは日産プリンスのPMCS(プリンス・モーターリスト・クラブ・スポーツ)のファクトリーマシン・スカイライン1800である。といってもフルチューンナップされていて105馬力のエンジンが180馬力以上に成っていた。名古屋の100m道路で交差点で止まったら隣にマークUGSSという当時最高馬力のツインカム150馬力の車がきてチャレンジしてきた。ドライバーの鈴木信光は当然のように受けて立って青に変わった瞬間あっという間に引き離してしまった。当たり前です。日本アルペンラリーで優勝したトップラリードライバーなのですから。そのマシーンとドライバーを使ってPDラリーは始まったのです。かく言う私もナビゲーターとしての腕を見込まれてPMCSにスカウトされて日本一と評価されていたラリークリサンテーモを初めとする様々なラリーをオーガナイズしていたのです。 (写真をクリックすると、第4回PDラリーのデータにリンクしています)

 ひょんなことでPDラリーを始めたのですが、PDとしてはラッキーでしたでしょう。日本のトップクラスのドライバー・ナビゲーター・マシーンを労せず手にしたのですから。もっともその頃はそのことを理解できていなかったようです。 ゴールを筑波山稜線有料道路(現在の表筑波スカイライン)に定めて浅草の言問橋スタートにして写真を撮ったが、現在では信じられないでしょうね。止まることも出来ないのですから。 
これ以降、“PDラリー”“PDQM”と30年に渡って作成することになるとは私も思いもしないことでしたが・・・。」

 さて今回はドライブラリー40周年を記念して最初に行った筑波山周辺でレイアウトする。スタートは科学万博記念公園にする。40年前はこの辺りはすべて林野で何もなかった所だが、今は最先端の科学研究所が密集しているのは素晴らしい。その中に入ることは出来ないが、それぞれの敷地の一角にモニュメントがあるのを見ることが出来るのが楽しい。

 PDラリーの4CPに設定していた日本自動車研究所がまだ存在している。当時、日本唯一の高速サーキットがあり通称谷田部テストコースと呼ばれていた。そこでプリンスR380が世界スピード記録を樹立した。その頃はプリンスの車がよく出入りしていたので、我々も守衛さんにヤアと手を上げてチェックも受けずすんなりと入ってしまった。サーキットの内側は林の中のダートが縦横に走っており、そこを思いっきり走り込んだ。さすがにサーキットには入らなかったが、30°バンクの下で見上げて、走って見たいと思ったものです。
 30°バンクといえば、富士スピードウエイの第一コーナーに須走り落としという30°バンクがあった。そこのポスト長をしたことがあるが、上から見るとまるで断崖絶壁であった。このバンクの最上部を走るには200km/h超のスピードが必要なのである。そのバンクはモニュメントのように残されているという。チェックはしなかったが余裕のある方はご覧になって下さい。


  
今回は赤城山をテリトリーにしていた松本純弘さんが土浦を起点として霞ヶ浦と筑波山もテリトリーにしている。その松本さんにドライバーをお願いして作成する。 私の思いも付かないルートで小町の里に至り感心する。さてクイズです。小野小町は一体何人いたのでしょう?というくらい全国に小町の墓があります。不思議ですね。

  朝日峠に登る道は昔から走り屋さんが多く、走らせないように段差が付けられているが、よそで体験する段差より遥かに激しい段差なので驚く。そして右折してホテルを過ぎると私にとっては懐かしいラリーコースのがれ場のようなダートになったが、車高が低くなっている試走車のスイフトでも底を打たなかったので大丈夫と判断して先を行く。左折すると舗装の路面いっぱいに落ち葉で覆われていて車が通った様子が無かった。

  雪入から弓弦と由緒ありげな土地を抜けて朝日峠に登ってかつてパープルラインといわれた表筑波スカイラインに入る。きついコーナーも無い走りやすい道で、何となく物足りない気がするが不動峠辺りは深いコーナーもある。峠に降りるとサイクリストがたむろしていた。登ってきて一息入れているらしい。


  平沢に向かって降りていく道は狭くきつい勾配である。サイクリストは必死になって漕いでいる人やあきらめて押している人もいる。サイクリストご愛用の道かなと思ったら、6月に平沢官衙遺跡スタートでこの道を走った大会があったのです。
その平沢官衙遺跡は凄い物です。景観的には復元した建物が広い敷地の芝生に三棟立っているだけの殺風景な眺めだが、歴史的に見るととても素晴らしい物です。奈良の正倉院の校倉より小さいが校倉があり、鍵も同じ物がついている。1000年もの昔はここがこの地方の中心だったと思いを馳せるは楽しい。

  北条から筑波山神社に真っ直ぐに延びているい県道139は日本の道百選に選ばれている。この道は筑波山神社の建築の時に資材の搬入に作られた道ということです。神社に近付くに連れて勾配がきつくなる。車ではあまり感じないが、道脇の建物を見ればその急勾配が判然とする。急な登りの道がなぜか波乗り状態になった。その理由は車庫の出入り口を平らにしないと不便だからですね。23図地点の白壁の塀は見事で美しいと思います。


  旧道の上大島、酒寄辺りの建物は昔のままでとても雰囲気がよい。歴史的な建物の多い真壁の町中よりもずっといい感じです。
人造湖の筑紫湖は流れ込む川も無いのにと思ったら、トンネルの水路で霞ヶ浦から水を引き込んでいるというのでびっくりする。ここにいる魚は霞ヶ浦から移住してきたのかな。



湖畔にあるつくし亭は地元のお年寄りが運営しているそばやで安くて旨いので人気あります。土日祝日だけの営業だが10時から営業しているというのは蕎麦屋としては珍しいと思います。




  北限のミカンの産地であるこの辺りは北向きなのに南国のミカンがなぜ採れるのと思います。昔は埼玉の寄居町風布が北限のミカンとして有名だったのですが、これも温暖化の影響ですかね。
ミカン畑を登っていくとダートなのに車道外側線の白線がくっきりとある。不思議だなと思ったら、本来舗装路なのにダートに進化しつつある状態ということではなく、舗装路が荒れ果てている状態だったのです。でも直にまともになったのでほっとする。
昔、岡山の蒜山高原から倉吉に下る県道が全線この状態だったのを思い出した。 



  真壁は国指定登録文化財の建物は70余を数える歴史的な町だが、それがバラバラに存在するので町並みとしての存在感あるいは美しさを見ることが出来ず少々期待外れだった。個々には素晴らしい物があるので興味のある方は散策してはいかがでしょう。 
2月には、店舗や民家100軒以上に雛人形が飾られる「ひなまつり」が行われます(一部交通規制が行われる日があります。公式通知を確認して下さい)。




  東筑波ユートピアの案内にしたがっていくと完全一車線の林道を通る。昔はこのような道をよく使ったものだと懐かしく走ったが、もし対向車があったらどうするのか心配になった。参加者は対向車が無いことを祈って走って下さい。
突き当たりの建物に日本猿芸塾生募集の看板がある。この塾生というのは猿なのか人なのか、松本さんと意見が分かれました。どちらでしょうね。 東筑波ユートピアからイベントのアナウンスがきこえてくるが、何か空しく聞こえる。右手の西光院は関東の清水の舞台いわれる懸崖づくりで、そこからの眺めは素晴らしい。今回は時間がなくて取り入れなかったが、余裕のある方は寄ってみて下さい。

  この後、気象庁地磁気観測所にいってみました。金属は厳禁で観測機器にだずさわる方は金属製品を身につけないそうです。近くを通るJR常磐線は地磁気に影響する経費の安い直流ではなくやむをえず交流を使用せざるを得ないということです。話は面白いがコースとしては面白みがないので、キャンセルしてフラワーパークの裏を抜けて県道138に入り、仏生寺の集落を回るアップダウンの道を通る。立派な家が多くある。とても狭い四角い広場が高いネットで囲まれている。ネットがあるというのはボールを扱う競技だと思いますが、クイズにしたかったが答えがわかりませんでした。

  不動峠から表筑波スカイラインに上りゴールを目指す。不思議なことにバイクに抜かれた。二輪車通行禁止のはずだがと思ったらその先でUターンしている続いてきたバイクも同じ所でUターンした。そういえばヘルメットをしていないバイクにも何台も出合った。この辺りはパトカーはいないのかと思ってしまう。 表筑波スカイラインの終点は風返峠の大きな交差点になっている。40年前は小さな料金所があっただけの寂しい場所だったのに。


  ゴールは距離のない筑波スカイラインを上ってつつじヶ丘駐車場にした。道は無料になったが駐車場は20分を越えるとかつての有料道路代と同じ400円かかります。何だか変な感じですね。クイズを2問素早く解いてギリギリ無料でパス出来ると思いますが・・・ちょっと味気無いですね。


  今回走って40年前にあったと確認出来たのは日本自動車研究所だけでした。 



  最後に遠方から来られて前泊される方に、私が今まで宿泊した施設で一番よかったので紹介しておきたいと思います。つくば駅前の「オークラフロンティアホテルつくば」です。
電話などで申し込むと10000円前後しますがネットで申し込むと7350円になります。
但し12月31日と元旦は満室です。値段も空室の状況で変動するとの事です。
朝食付きの値段ですが私はいただくことが出来なかったがとても評判がよろしいようです。


  このエリアは積雪はないが雪が降った時はネットで調べるなり、現地に問い合わせて下さい。北側の下りはアイスバーンの危険がありますので十分にご注意をお願いします。


OQM コース情報ページ