[NEXT・INPLAS杯 OQM2009 シリーズ 第1戦]

尾針得介の元祖クイジーマップ OQM-36
春・駿河の山の茶畑と日本平をドライブ90km


※終了しました


参加方法と規則   走り方
コー ス全体図公式通知正解結果賞品参加者の声
CP図ページ1ページ2ページ3
クイズページ1ページ2ページ3ページ4

 NEXT・INPLAS杯OQM2009シリーズの第1戦です。今回は静岡市の一山越えた所にあって、素朴で素敵な施設があり、地元では人気だが県外にはほとんど知られていない「清水森林公園やすらぎの森」をメインにしてレイアウトした。
 今回のスタッフは今年もOQMのスポンサーをしてくださる、川口浩さんと若山晋さん、車は川口さんのレガシィワゴンで、距離計測は永井電子のドライブモニター4020である。


 スタートは閑散とした駅前のJR興津駅にする。日本史に度々現れる清見寺がすぐそばにあり興味があったが、近すぎてパスする。旧東海道の横砂から波多打川という足利尊氏の戦いの伝説の残る川沿いに狭い道を辿る。茂畑から小さな峠を越えると視界が開けて向かいの山に第2東名高速の建設中の橋脚の群れが見える。下の道にでると沢山のサイクリストが途切れなく走っていた。聞くと日本平から200kmまわるツーリングという。この時点では日本平でまた遭遇するとは思わなかった。
 県道75の曲がりくねった道を上がっていくと橋脚の群れの中を通る。OQM12でも通った所だが当時たくさんあった工事車両の姿はない。クイズにした取り壊したトンネルの額が相変わらず道路際に置いてあった。この古い道は生活道路でかなり大きな集落が道沿いにあるので、ここはゆっくりと走っていただきたいところです。そこを抜ければ楽しい道です。下りきって興津川を渡る所の右手に大きなとっくりが見える。それも、以前のOQMで「さてその用途は何でしょう・・・」というクイズでした。

この辺りには釣り橋がたくさんある。どれも個性のある造りで見るだけでも楽しいが、渡って釣り橋体験も楽しいと思う。中にはスタッフが尻込みするほど怖いものもあります。クイズにした桑原の釣り橋は珍しいオール金属製で2007年製作です。最新型なのを初めて見ました。金属製といっても固定されてはいないので揺れを楽しめますよ。
 板井沢で林道に入る手前に右も左も工事で行き止まりとの看板がでていた。まさか!・・・畑にいた人に聞くと河内にでる道は狭くて通る車もないので枝が張り出していると言われた。入っていくと通行止は支線の林道だった。道も余り走った様子がないというだけの普通の林道でほっとする。峠に風変わりな地蔵様がある楽しい道でよかった。
 途中の山の中に大きな廃バスがあり、そこから倉庫代わりと思われる廃車が幾つも現れた。中にはキレイなナンバ−プレートがついた物がある。でもボデーは明らかに廃車なのはなぜだろうか。


 メインの清水森林公園やすらぎの森は入口に日帰り温泉のやませみの湯があって露天風呂が男女別に3つづつあり、入浴料も500円ととても安い。関東では安くて1000円。1500円〜2000円もする所もあるのに・・・まるで 銭湯の値段である。入りたいのは山々であるが時間がないので隣の笑味の家と食事処たけのこに行く。暖簾はまだ出ていなかったが、いいですよと案内してくれた。
 出てきた料理はそれぞれ特徴があり面白い。私はおろしそばをいただいたのだが、それは揚げ玉の入ったタヌキそばに大根おろしがのっているユニークなもので、越前おろしそばとはまったく違うものでした。それはそれで美味しいのだけれど、大根おろしがもう少し多いと嬉しいのですが・・・それはそれとして皆満足しました。笑味の家は小さな売店ですが商品が手作りのユニークなもので、そして安い。
 道沿いにあるおばあさんの店で手作りの金山寺味噌を購入したが笑味の家の金山寺味噌とは明らかに違い、作り手の違いがはっきり判るのが面白い。ここで感じるのは働く人が皆応対がよくて気持ちが良いということです。皆さんもぜひ会話をしてみて下さい。楽しくなりますよ。
 対岸の竹林公苑の竹林がよく整備されていて美しい。最近は手入れを放棄されて人が入れないほど密集している竹林を多く見掛けるが、よく手入れされた竹林は美しいのです。15種類もの竹がありますが、その種類を確認するのも面白いと思います。4月にはここで採れたタケノコをいただくことができますよ。
 

 快適な山道を上りきると穂積神社がある。山の上の神社なのに大きな神社であるが、社殿がコンクリート造りなので少々雰囲気を損なっているけれども、それ以外は古い歴史を感じさせる。境内でクイズとなるものを探していると、いつのまにか境内に人が増えている。あれ?・・・と思っていると社殿の裏からハイカーが次々と入ってくる。ここはハイキングコースになっていて隣りの山から来るのだと判った。とても人気のあるコースらしい。

 下りは開けた明るい感じの道で気分がよいが、崖崩れの通行止があって農道で迂回することになる。その道は普段は一般車の通行は認められず厳重なゲートがある。農道でこのような設備をみたことがないので不思議に思ったが、走っていくとその訳が直ぐに判った。とてもキレイというか美しい茶畑が展開している。見事なもので、我が家の近くにも小さな茶畑があるが、このようにキレイに手入れされていないのだ。残念ながら通行止が解除された時には、この道が封鎖されてしまうと思われる。その時はどのように対応するのか指示をしますのでOQM36の公式通知のページで参加直前に情報を確認して下さい。

 ミカン畑の中を上っていくと梶原山公園にたどり着く。ここは夜景の素晴らしさで、マニアにはよく知られているところだが、全国的ではない。それに源頼朝の寵臣梶原景時が頼朝の死後鎌倉を追われて、この地で梶原父子三人が自刄したので梶原山というようになったというが、なにしろ梶原景時は国民的ヒーローの源義経の敵役ですから人気がないのは当然ですね。それで、この眺望の素晴らしい公園も余り知られないのかなぁ。駐車場から100mほどで公園に行けるので問題を置きました。解きながら素晴らしい展望を堪能して下さい。

  静岡おでんが最近よく知られるようになっているが、「はしした」という小さなお店をコース上で見つけた。隣りが駐車場なのでゆっくりと味わえます。全品50円という安さで、1つ1つが串にささっているのがユニークです。不定休ですが、閉まっていても声を掛ければ開けてくれることがあるそうです。


 草薙球場は立派なスポーツ施設の一角にあり、沢村榮治とベーブルースの対決シーンのブロンズ像があります。この試合ではゲーリックのホームランの1点だけで敗戦投手となってしまったが、日本選抜チームのわずか17歳だった沢村榮治が大リーグのオールスターチームをたったの2安打に押えたのは奇跡に近い。ここがまさにその伝説の球場です。その他の試合では10点以上取られて全敗しているので、沢村投手の素晴らしさが際立ちます。ゴルフの石川遼も17歳ですね。マスターズで活躍すれば沢村投手と並ぶことになるかな。その当時はまだ日本にプロ野球はなかったのですが、戦後の1949年にフランク・オドール監督に率いられたマイナーリーグ3Aのサンフランシスコ・シールズが来日して日本のプロ野球選抜チームが全敗したのをみても沢村投手の偉大さが判ります。できれば等身大の二人の距離がバッテリー間の18.44mだとよかったのにと思います。イベントがあると一般者の駐車場利用が制限されるとのことで、これからのシーズンは利用できないことが多くなるので、とても残念だがパスすることにした。駐車場が開いていたらぜひ沢村とルースを見てください。

 日本平PA(上り)の脇を8cpにした。そばの階段を上がるとPAに入れます。レストランなどの利用には便利です。
 かつては有料道路であった日本平パークウェイを単純に走るのはOQMの趣旨に反すると、その脇を走る狭い道に入ったが、レガシィでギリギリの道幅だった。参加者の大きい車は無理なので、やめようとUターンのために狭い空き地に車をやっとのことで入れたら目の前をリッターカーが軽やかに走って行った。苦労して見つけた道が抜けられるのは判ったが、やはりキャンセルする。
 2004年に無料開放された日本平パークウェイはコーナーが多く、それなりに楽しく走れる。しかし、頂上に着いて愕然とした。広い駐車場も日本平ロープウェイの駐車場も夕方4時30分でゲートが閉まるという看板があった。売店のおばさんが5時半ぐらいまで大丈夫ですよと言ってくれたのでクイズを置いた。ユニークなソフトクリームなどがあって結構楽しめます。

 下りは当然旧道にする。林道よりは広いがコーナーが多くミカン畑と茶畑、そして富士山と清水港を眺めながらの下りはとても楽しめます。下りきるところに清水エスパルスのホームグランド日本平スタジアムがあり、上からも下からも眺めることができ、下からは圧倒されるような景観である。 

 海洋科学博物館や三保文化ランドのある真崎を巡ってから羽衣の松をゴールにする予定だったが、冬の夕暮れは早く、ダイレクトにゴールすることになってしまった。それでも浜辺で富士山を撮るのがやっとだった。薄暗くなったその時刻でも観光客がたくさんいるのには驚いた。皆さんが参加する頃は陽の高いうちにゴールできると思います。では駿河の山と海を楽しんでください。


OQM コース情報ページ